アストンマーティンF1『AMR22』:マシンコンセプトを根本的に変更。今後の進歩が2023年以降の方向性も左右

2022年2月11日(金)1時4分 AUTOSPORT web

 2月10日(木)、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、イギリス・ゲイドンにあるアストンマーティン・ラゴンダのグローバル本社で2022年型マシン『AMR22』を発表した。


 F1では2022年より新しい技術規則が導入されるため、マシンの外見は前年型から大幅に変わっている。カラーリングについては、2021年のマシンにはブランド伝統のグリーンに加えてピンクのラインが入っていたが、AMR22にはピンクではなくライム色のライン配色となった。


 また今月に入ってからパートナーシップの締結が発表された『アラムコ』、タイトルパートナーの『コグニザント』のロゴに加えて、『Peroni Nastro Azzurro 0.0%』、『Crypto.com』、『SentinelOne』、『JCB』のロゴが掲げられている。

アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』
アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』


 アストンマーティンのチーフテクニカルオフィサーを務めるアンドリュー・グリーンは、AMR22の開発について、これまでで最大の規則変更のなかでマシンコンセプトも根本的に変わり、昨年から今年にかけて引き継げるものは多くなかったと語った。


「2022年のレギュレーションはこれまでのものとは異なる。コンセプトやアプリケーションの方向性も根本的に変わり、2021年から2022年に引き継がれるものは非常に少ないので、おそらくこれまで施行されてきたシャシーのレギュレーションにおいて最も大きな変化だ」


「その直接的な結果として、この冬は間違いなくこれまでで最も厳しかった。しかし新しいレギュレーションとともに、新しいチャレンジと新しいチャンスもやってきた。新しいレギュレーションを最大限に活用するための答えは誰も知らないので、開発が行き詰まることを回避するのが大切だというのが我々のデザインチームへの重要なメッセージだった」


 今回のローンチイベントではAMR22の実車が登場したが、グリーンによるとマシンは今後さらなる進化を遂げるという。


「我々が目にしているAMR22はこの新規則下での“最初の”バージョンだ。今後マシンを実際に走らせて課題を理解することで、劇的に進化していくだろう。そして、それが2023年以降の方向性を決めることになる」

アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』


 またパフォーマンスディレクターのトム・マッカローは、全員が白紙の状態からスタートする今年は、新しいマシンが18インチタイヤを履いて走行した際に集めたデータの処理によってチームの位置付けが決まるだろうと考えている。


「すべてのチームとドライバーが新しいレギュレーションに対応することになるので、学習能力と適応能力が非常に重要になる」


「新しいマシンが18インチタイヤを履いて初めてコースに出るとき、我々は膨大な量の重要なデータを生成することになる。それにどう対処するかで、組織としての位置づけが問われるだろう。新しいルールが導入されるということは、誰もが白紙の状態からスタートするということだ」


「このところ勝ち続けているチームが有利になるのは間違いないだろう。だが、もしどこかのチームが他よりも先に重要なことを理解できれば、(そのチームの)状況は良くなっていくはずだ。我々アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、コース上でもコース外でも、どんな機会も利用できる状態にあると確信している」

アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』
アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』
アストンマーティンF1の2022年型マシン『AMR22』

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