トヨタが4月1日付けの新人事を発表。佐藤恒治氏に代わり高橋智也氏がGRカンパニープレジデントに

2023年2月13日(月)17時20分 AUTOSPORT web

 2月13日、トヨタ自動車は2023年4月1日付の役員人事、幹部職人事および第119回定時株主総会日付の取締役の体制について発表した。このなかで、4月1日付けでトヨタ自動車の社長に就任するGAZOO Racingカンパニー佐藤恒治プレジデントに代わって、高橋智也氏が新たなGRカンパニープレジデントに就任することが発表された。


 トヨタは1月26日付けで、豊田章男社長から、4月1日付けで佐藤次期社長就任を発表。モータースポーツ界のみならず世界的な驚きのニュースとなったが、これまで佐藤次期社長はトヨタのチーフ・ブランディング・オフィサー(COO)とともに、レクサス・インターナショナルのプレジデント、そしてトヨタのモータースポーツ活動を担うGRカンパニーのプレジデントを務めていた。


 佐藤氏の社長就任にともない、GRカンパニーの新たなプレジデントに誰が就任するのかは気になるところだったが、トヨタが2月13日に発表した役員人事、幹部職人事の発表のなかで、高橋智也氏が新たなGRカンパニーのプレジデントとなることが発表された。


 高橋次期プレジデントは、これまでGRカンパニーでGR車両開発部長を務めていた人物。スーパー耐久シリーズでは、これまでレースごとに水素エンジンを積むGRカローラやGR86の開発説明を担当するなど、GRブランドの車両、レーシングカー開発に携わってきた人物だ。


 佐藤次期社長は、「私とともにGRのあり方を模索しながら、一緒に汗を流してきた人物です。価値観の共有をしっかりできており、より実践的な、具体的な行動の加速度を増していくようなバトンタッチができれば」と高橋氏を評した。


「GRブランドは、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりというエネルギーを、多くのトヨタ車に波及させるフロントランナーとしての役割が期待されます。私自身も若い、若いと言われますが(笑)、高橋さんは40歳代。世の中の産業で50代で経営されている方は多くいらっしゃいます」と佐藤次期社長。


「トヨタの使命や役割を考えると、大役に身が震えますが、こういった経営交代、若返りはおそらくこれまでのトヨタではできなかったと思います。この13年、豊田章男社長が人財育成に邁進してこられたからこそ、私以外もバトンを引き継げるメンバーがたくさんおります」


「柔軟な経営スタイルが、豊田章男社長の13年によって実現できるようになってきました。こうした継承もGR、レクサスのプレジデントが交代していくなかで、思いとして込めて彼らにバトンを託していきたいと思います」


 佐藤新社長、高橋新GRカンパニープレジデントのもと、4月以降TOYOTA GAZOO Racingの今後のモータースポーツがどう展開されていくのか気になるところだろう。

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