大卒ルーキー広島FW中村草太、ACLから2戦連発でJ初得点「最高でした」
2025年2月16日(日)19時29分 サッカーキング
町田戦で決勝点を決めた中村草太 [写真]=Getty Images
決勝点を決めた今季新加入の広島FW中村草太にとっては、12日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2でのプロ初得点に続く、うれしいJリーグ初得点に。試合後、「うれしい気持ちでいっぱいです」「最高でした」としつつ、「チームの勝利に貢献できたことが一番うれしいです」と勝ち点3を喜んだ。
途中出場からの決勝点はジャーメイン良のミドルシュートをGKがはじいたところを詰めた形に。「とにかくふかさないところだけ意識して、枠に飛んでいけば何か起こるので、そこだけは意識しました」と振り返り、「自分の武器は出場したからには表現しなければいけないですし、そういった意味でも監督が送り出してくださってると思っているので、それをピッチで表現することができたと思っているので、そこが良かったです」と、ミヒャエル・スキッベ監督に期待に応えつつ、自身の強みの一つである強度なども示せたと話した。
そのスキッベ監督も中村については試合後の会見で、「最初に出会ったのは昨年のプレシーズンの宮崎キャンプ。2回くらい練習してからFC東京戦に出場した。彼自身が広島を選んでくれてうれしく思うし、すぐに慣れ、サッカーを合わせることができ、持っている才能を出せる強みがある。彼が広島を選んでくれたことに対し、私たちはもっといい選手に成長させることで応えたい」と期待を寄せているようだ。
明治大学で活躍しているときから、広島の試合は可能な限りに映像で見て、加入後のイメージを膨らませていたという中村。明治大学という大学トップクラスで得た経験に自信もあったというが、広島加入後に「別次元」だと感じているとのことで、「日頃の練習からもそうですが、頭の回転のところと質。シュートは今のところ結果が出ていますけど、ドリブルの精度や状況判断も含めて、まだまだ差がある」、「強度に関しては明治でも自信を持っていましたし、そこは自信を持って言えます。でも、判断や頭の回転がまだまだ追いついていない」と改善すべき点は多いと気を引き締める。
19日にはACL2のナムディン戦、23日には横浜F・マリノスとのJ1第2節をそれぞれホームで戦う広島。映像では試合を見ていたという中村だが、エディオンピースウイング広島での試合は現地では未経験とのことで、帰り際にホームでも得点を決めたいか声をかけると「そうですね!」と力強く応えて、会場を後にしている。
【動画】中村草太のJリーグ初得点!