りくりゅう 世界選手権へ弾みのV 今季自己ベスト
2025年2月22日(土)4時36分 スポーツニッポン
◇フィギュアスケート 四大陸選手権第2日(2025年2月21日 ソウル)
ペアで23年世界選手権優勝の三浦璃来(23)木原龍一(32)組(木下グループ)がショートプログラム(SP)に続きフリーでもトップの142・59点を出し、合計217・32点で2年ぶり2度目の優勝を飾った。フリー、合計点とも今季自己ベストを更新し、3月の世界選手権(米ボストン)に弾みをつけた。女子SPでは千葉百音(19=木下アカデミー)が71・20点で2位発進した。
演技を終えたりくりゅうの2人は、目を合わせて笑った。最後の決めポーズが勢い余って逆向きとなり、ジャッジ席ではなくコーチたちと目が合ってフィニッシュ。まさかのハプニングに木原は「これ反対だよな、と…。エンディングポーズの向きを間違えてしまったので、そこは反省」と苦笑いで語った。
それでも勝てるのは地力を高めた証拠。高難度のリフトを次々と決め、息の合った3回転サルコーを成功。3回転ループ、フリップと2度のスロージャンプでは何とか耐え、転倒を防いだ。木原は「細かいミスがあったけど、今季初めて(フリー)140点台を出せたので良かった」と振り返った。
初出場で8位だった5年前と同じ会場。三浦は「同じ会場で滑れて本当に感慨深い」と言い、木原は「このメダルは5年間の成長の証」と実感を込めた。3月には、2年ぶりの頂点を狙う世界選手権が待つ。自分たちの道のりを再確認し、勝負の地ボストンへ向かう。