ルノーPU初搭載のマクラーレンF1『MCL33』:「勇敢であれ」がテーマ。昨年型を踏襲しつつも守りに入らず

2018年2月23日(金)17時5分 AUTOSPORT web

 マクラーレンF1チームは23日、2018年のマシンMCL33・ルノーを正式に発表した。パワーユニットを変更し、新たなスタートを切るマクラーレンは、カラーリングを一新、トップに近づくことを目指す。


 カラーリングは予想されていたとおり、全体的にパパイヤオレンジに彩られ、ウイングと小さなシャークフィンには鮮やかなブルーが使用されている。これは1960年代にマクラーレンが最初にフォーミュラレースに参戦した際のマシンからインスピレーションを得たものであるとチームは説明している。


 MCL33のエンジニアリング上のフィロソフィーは2017年のマシンにおいて確立したルーツをベースにしており、昨シーズンを通して得たデータを利用して改善を施したという。新しくルノーエンジンを搭載するためにパッケージングを最適化し、今季F1で義務化されたコクピット保護デバイスのハロを最善の形で組み込むことを目指した。


 マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、2018年には上位チームと戦うことを目指すと語った。


「マクラーレンチームは勇敢なパイオニアによって作られたチームであり、それ以来、根底に勇敢さを持って活動してきた。勇敢なドライバーたち、勇敢なリーダー、勇敢に運命に立ち向かう力を持って、このチームは常に反撃してきたのだ」とブラウンは、今年掲げているテーマ「Be Brave(勇敢であれ)」について触れた。


「我々は2018年をマクラーレンがトップグループとの差を縮めるための年として考えている。状況を好転させ、上位チームやドライバーたちと戦いたい」

パパイヤオレンジカラーがついに復活。マクラーレンF1がニューマシン『MCL33』発表

「単に心情的な面で、パパイヤオレンジのカラーリングに回帰しようと決めたのではない。我々がファンの意見に耳を傾け、彼らやF1コミュニティーとの関係を全体的に深めようとしていることの表れである」


「マクラーレンはコース上、そしてそれ以外でも尊敬を勝ち取りたいと考えている。それがスターティングポイントとなるだろう。ファンやパートナーなど、あらゆる人々に対して、このチームがなぜ特別なのか、そして我々の旅が大きな可能性を秘めているということを示したい」


 レーシングディレクターであるエリック・ブーリエは「チームの全員がこのマシンに誇りを感じている」と述べている。


「デザインチーム、エンジニアリングチーム、空力チームのすべてが最高の仕事をし、極めて短い期間に新しいパワーユニットを搭載するニューマシンを完成させた。決して安易な道を選ばず、プロセスやソリューションに関して簡単な方法を採ることを考えなかった。その結果、優れた決断のもとに素晴らしいマシンを作り上げることができた」

マクラーレンMCL33

「とはいえ、我々は幻想を抱いてはいない。トップグループでF1を支配する者たちを打ち破ることは簡単ではないだろうからだ。さらに中位グループには、資金豊富で経験豊かなチームが揃っている。我々は目の前のチャレンジに対して謙虚な姿勢をとっている。しかし準備は万端に整っている。堅実なパッケージを用意できたので、シーズンを通してこれをベースに発展させ、力を引き出していけるだろう。極めて優れたドライバーがふたり揃っており、彼らもレースにおいて力を発揮してくれるはずだ」


「マクラーレンのメンバーは全員レーサーだ。これは純粋かつ単純な事実である。我々はプッシュするために戦いに臨み、全力でレースをする」


 マクラーレンはプレシーズンテストスタートを前に、23日、スペインのカタルニアサーキットでフィルミングデーとして、MCL33のシェイクダウンを行う。


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