堤VS比嘉 ダウンの応酬の死闘!試合後に笑顔で健闘称え合う ファンから「比嘉やめないで!」の声
2025年2月24日(月)19時26分 スポーツニッポン
◇プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者・堤聖也(角海老宝石)<12回戦>同級4位・比嘉大吾(志成)(2025年2月24日 東京・有明アリーナ)
WBA世界バンタム級王者・堤聖也(29=角海老宝石)が元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(29=志成)と引き分け、初防衛に成功した。
20年10月以来の再戦は死闘となった。序盤からジャブ刺し合いの展開の中で、比嘉の得意な左フックが堤の顔面を捉える場面があった。4ラウンドに比嘉のバッティングで堤の右目尻が切れた。比嘉は「ごめん!」と大声で謝罪し、再開すると一気に両者アグレッシブな打ち合いとなった。中盤から終盤にかけて2人の距離はどんどん縮まって、接近戦の展開に。
試合が動いたのは第9ラウンド。比嘉が左フックでダウンを奪った。しかし、立ち上がった堤がすぐさまカウンター右ストレートでダウンを奪い返した。ダウンの応酬に会場のボルテージは最高潮に。その後は堤が猛攻を続けたが、比嘉を倒すことができず試合終了。試合終了ゴング直後に2人は笑顔で熱い抱擁。堤は「最高だよ、お前」と称え合ってしばらく離れない異例のリング上風景となった。判定は3者が114ー114の引き分けで王者防衛となった。
戦い切った比嘉はリングを降りて、花道を帰るとファンから「やめないで!」という声が飛んだ。