『F1 75 Live』で起きたレッドブル勢へのブーイングをFIAが非難。ファンに敬意を持った行動を求める
2025年2月25日(火)18時0分 AUTOSPORT web

FIAは、2月18日にロンドンで開催された合同ローンチイベント『F1 75 Live』の最中に、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーと4度の世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが受けたブーイングを強く非難した。この行為はFIAによって“敵対的”なものと評され、ファンに対し敬意とスポーツマンシップが求められた。
『F1 75 Live』はF1の75周年を盛大に祝うために企画され、全10チームが一堂に会し、2025年のマシンのカラーリングが発表された。しかし、ホーナーがレッドブルを紹介するためにステージに上がったとき、イベントは不快な展開を迎えた。彼が話し始めると大きなブーイングが起き、フェルスタッペンを紹介するときに、ブーイングはさらに激しくなった。
フェルスタッペンに対する反応には歓声もあったものの、圧倒的な反応は依然として否定的なものだった。他の9チームとは異なり、レッドブルのドライバーたちは、ステージ上でインタビューには応じなかった。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オリバー・ベアマン(ハース)といったイギリス人ドライバーが大きな拍手で迎えられ、温かい歓迎を受けたのとは対照的に、フェルスタッペンとチームメイトのリアム・ローソンは観客へのスピーチを控えた。
■FIA、“敵対的”な反応を非難
この一件を受けて、FIAはファンからのさらなる敬意を求める声明を発表し、競技者とファンの双方にとって前向きな雰囲気が重要であることを強調した。
「モータースポーツの歴史を通じ、素晴らしいライバル関係がファンに向けてこのようなエキサイティングな体験を生み出すのに貢献してきた」とFIA広報担当者は語った。
「しかし、あらゆるレベルでスポーツの根底にあるのは尊敬の文化だ。そのため、ロンドンでのF1発表会で、FIA F1世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンとレッドブルのチーム代表兼CEOのクリスチャン・ホーナーに対する観衆の敵対的な反応を耳にするのは残念なことだった」
「マックスとクリスチャンは、我々が愛するスポーツに多大な貢献をしてきた。これからのシーズンにおいて、そのことを忘れるべきではない」
FIAの懸念は、この特定の出来事だけにとどまらない。FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、スポーツ界におけるオンライン上とオフラインの誹謗中傷行為と戦うことを明らかにしてきた。彼のリーダーシップの下、FIAは「オンライン上の誹謗中傷行為に対抗する団結」キャンペーンを立ち上げ、F1に関わるすべての人々にとってより健全な環境を育むことを目指している。
『F1 75 Live』でのネガティブな雰囲気はレッドブルの存在に向けたものにとどまらず、会場の大型スクリーンにFIAのロゴが映し出された際には、連盟自体も観客からのブーイングの嵐に直面した。この問題は、来週のFIA世界モータースポーツ評議会で議論される予定で、同評議会はスポーツにおけるあらゆる形態の敵意に反対する姿勢を改めて表明した。
FIAの広報担当者は「我々は競技者、オフィシャル、ボランティア、ファン全員と団結し、この増大する脅威に立ち向かう」と述べた。
「我々はスポーツ界に対し、オンラインとオフラインの両方での行動の影響を考慮するよう促している」
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