ポールから2位のフェルスタッペン、ペナルティについて口を閉ざす「僕が意見を言うと、問題視されるから」

2025年4月21日(月)9時18分 AUTOSPORT web


 2025年F1サウジアラビアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ポールポジションから2位を獲得した。


 2番グリッドのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がフェルスタッペンよりわずかに良いスタートを切ったように思えたが、ターン1でフェルスタッペンはアウト側でリードを守ろうとした後、接触を避けるために、コース外を走らざるを得なくなった。



 フェルスタッペンは、ターン2をカットしてコースに戻った後も先頭をキープ。その間に角田裕毅とピエール・ガスリー(アルピーヌ)のクラッシュにより、セーフティカーが出動した。リスタート後もフェルスタッペンはトップを走行、一方で調査を行ったスチュワードは、フェルスタッペンはコース外に出てアドバンテージを得て、それを維持したと判断し、5秒のタイムペナルティを科した。



2025年F1第5戦サウジアラビアGP ターン1〜2をショートカットするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 スチュワードは以下のように、ペナルティの理由を説明した。


「スチュワードは、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、ビデオ、タイミング、テレメトリ、車載ビデオの証拠を確認し、81号車が1号車をイン側から追い越そうとした際に、ターン1の進入前およびエイペックスにおいて、少なくともそのフロントアクスルが1号車のミラーと並んでいたと判断した。実際に、コーナーのエイペックスで81号車は1号車と並んでいた」


「ドライバー基準ガイドラインに基づき、それは81号車のコーナーであり、彼にはスペースを与えられる権利があった」


「その後、1号車はコース外に出て、持続的なアドバンテージを得たが、それを返さなかった。1号車は81号車の前に留まり、そのアドバンテージを拡大しようとした」


「通常、コース外に出て持続的なアドバンテージを得た場合の基準ペナルティは10秒である。しかしながら、これは1周目およびターン1でのインシデントであったため、我々はこれを情状酌量すべき事情と見なし、代わりに5秒のタイムペナルティを科した」


 ファーストスティントでフェルスタッペンは首位を走り続けて、ピアストリとのギャップを拡大。21周目のピットストップでペナルティを消化、5番手でコースに復帰し、35周目にピアストリの後ろの2番手に浮上した。しかしピアストリに追いつけるだけのペースはなく、最終的に2.843秒遅れの2位という結果になった。


 フェルスタッペンは、ペナルティについてチームから知らされた際に、不満であることを匂わせたものの、FIAとのトラブルを避けるため、レース後もこの件について、明確には自分の見解を述べなかった。



2025年F1第5戦サウジアラビアGP 2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と優勝したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=2位(50周/50周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード


「全体的に、とても期待を感じられるレースだった。ペナルティについては少し不運だったが、マシンは強力だった」


「金曜日にはタイヤマネジメントに多くの問題を抱えていたが、土曜日と日曜日にこれほどポジティブな結果が得られたということが、マシンを大きく改善できたことを証明している」


「ミディアムタイヤでこれほど競争力があるのを見て、前向きな驚きがあった。もちろん、ギャップを広げる必要があったのだが、実際に後ろのグループを引き離すことができたのは良かった」


「その後のハードタイヤでは、完全に快適に感じるまでに少し時間がかかり、マシンに少しアンダーステアが出ていた」


「レース中のすべてのことを考えると、オスカーのすぐ後ろの2位を獲得できたので、全体的にポジティブな週末だったといえるだろう」


「もちろん、タイヤのデグラデーションが大きいサーキットでは、まだやるべきことがあるけれど、今日はセットアップがうまくいき、マシンも好調で、レースペースも本当に良かった」


「(うまくいかなかった)バーレーンの後だけに、こういう週末でトリプルヘッダーを締めくくることができて良かった。引き続き努力を続けて、できる限り一貫性を保てるようにしたい。本当に今日はうまくいき、ポジティブなレースだった。今後のレースに期待が持てる」


(ペナルティにより勝利を逃したと思うかと聞かれ)「そうだね。その可能性があるが、これが現実だ」


「問題は、(自分の言いたいことを言うことで)ペナルティを受ける可能性があるため、自分の意見を言えないことだ。だから、このことについては話さない方がいい。僕が何か言ったり、言おうとすると、問題に巻き込まれるかもしれないから」




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