ベッテルをレッドブルに呼び戻す? マルコが近い将来の引退を認め、自身の後任候補を挙げる

2025年4月26日(土)11時40分 AUTOSPORT web


 レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、近い将来に引退する可能性があることを初めて認め、オーストリアのチーム体制のなかで彼の後任になるべき人物として、かつての弟子であり4度の世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテルの名前を挙げた。


 マルコはもはや、レッドブル・レーシングやレーシングブルズ内でいかなる執行権限も持っていないが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とその取り巻きにもっとも近い人物として、メインチームに密接に関わり続けている。また、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)やリアム・ローソン(レーシングブルズ)とも定期的に連絡を取るなど、ジュニアチームにも関与している。



 1970年のル・マン24時間耐久レースウイナーであるマルコは、レッドブルの若手ドライバープログラムの運営にも関わっているが、ドライバーの選抜や、どのチームでレースに出場させるかといった決定はすでに行っていない。それらの決定は現在、元レースエンジニアのギヨーム・ロケリンが率いるアカデミー組織のサポートのもとで、クリスチャン・ホーナーが行っている。


 それでも、マルコはグランプリレースの常連であり、ほとんどの時間をフェルスタッペン側のガレージで過ごしている。しかし、フェルスタッペンは今年末のチーム移籍の可能性を検討している。そのため、マルコのお気に入りのドライバーが他チームに移籍すれば、ベテランである彼のレッドブルでの日々も終わるのは明らかだろう。


 レッドブルが所有するウェブサイト『Speedweek.com』のコラムで、マルコは次のように認めている。「いつか自分が役に立たなくなったと感じたら、最終的にはレースに行かなくなるだろう。今のところはまだ楽しんでいるし、チームの成功に貢献していると感じているが、いつかそれができなくなる時期が来るはずだ」


「いずれにせよ、サーキットにいる時はF1に完全に集中しているが、サーキットを離れている時は、その他のいろいろなことを楽しんでいる」


 レッドブルのための後継者候補として、ベッテルの名を挙げたマルコは、ドイツのF1放映権保有者にこう語った。「彼は理想的な後継者候補だと思う。ある時点でできなくなるのは明らかだ。年齢のせいだけでなく、移動の負担も決して小さくはない」


「もちろん、セバスチャンのような人物がジュニアプログラムを引き継げたら素晴らしいことだ」とマルコは付け加えた。


「彼はすでにここサウジアラビアで、ゴーカートの女子選手たちと活動している。もちろんその一方で、彼はF1チームを率いて優れた戦略的リーダーシップに大きく貢献することもできるだろう」



2022年シーズン限りでF1を引退した“4冠王者”セバスチャン・ベッテル 2024年F1第21戦サンパウロGP

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