「マシンのレベルに達していない」元F1王者が角田裕毅を辛口評価 電撃昇格から4戦で苦言「ローソンよりうまくやっているが…」
2025年5月16日(金)18時0分 ココカラネクスト

レッドブル昇格後に評価を高めてきた角田に厳しい声が飛んだ。(C)Getty Images
去る3月27日に姉妹チームのレーシングブルズからレッドブルに電撃昇格を果たした角田裕毅は、“常勝軍団”で確実に評価を高めている。
今季に昇格したばかりだったリアム・ローソンの不振を受け、日本グランプリ(GP)を前にレッドブルの一員となった角田。そこから4戦が消化し、2戦でポイント獲得を果たすなど、まずまずの結果を出し、チームの首脳陣からも「順調に馴染んでいる」(チーフエンジニアのポール・モナハン氏談)との評価を受けている。
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操舵困難とされる難解マシン「RB21」への適応時間の不足が指摘される中でエースドライバーのマックス・フェルスタッペンにも食らいつき、一定水準の走りを見せている。一方で大衆の関心を寄せられ、何よりも結果を求められる名門に所属するがゆえに、角田に厳しい目が向けられているのも事実だ。
現地時間5月15日、オランダの専門サイト『Racing News365』は、角田が「RB21」のペース操作に苦戦し、Q3で失速している実情をふまえた上で、1997年のF1王者であるジャック・ヴィルヌーヴ氏の見解を伝えている。
「たしかにユウキ・ツノダはリアム・ローソンよりうまくやっている。だが、彼が実際にマシンの開発を手助けする存在になるとは思えない。単に考え方が違うだけで、ツノダは、あのマシンのレベルに達していないと思う」
まだ昇格5戦も戦っていない角田へのシビアな評価だ。さらにF1の酸いも甘いも知る往年の名レーサーは、フェルスタッペンが制した日本GPの結果をふまえて、こう続けている。
「マックス・フェルスタッペンは仕事を分担することはできない。それは彼(角田)の役目じゃない。鈴鹿で使われたセットアップを見ればわかるだろう。一人は安全策をとったが、結局は失敗し、もう一人は持てる力を最大限に発揮した」
コンスタントに結果が出ていない以上、外野から批判が続くのは、もはやレッドブルに在籍するレーサーの宿命。そうした中で真価を問われる角田が、どのような走りを見せていくかは実に興味深い。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]