「何一つ問題ない」侍ジャパン強化試合で160キロ超連発の佐々木朗希を球界OBが絶賛!収穫は“ダルビッシュ直伝のスライダー”

2023年2月26日(日)10時0分 ココカラネクスト

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 3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪回を目指す侍ジャパンが2月25日、今年初の強化試合に挑んだ。ひなたサンマリンスタジアム宮崎に集まった満員の観客の前で、ソフトバンクを相手に8−4で勝利し、白星スタートを飾った。

 この日の先発マウンドに立ったロッテ・佐々木朗希(21)は、初回から160キロ前半の直球をストライクゾーンに投げ込み、相手打線を2回1安打3K無失点に抑えた。ソフトバンクの3番打者、柳田悠岐(34)との対戦では、この日最速となる162キロを計測した。

【動画】侍ジャパン・佐々木朗希がソフトバンク柳田から三振を奪った圧巻シーン

 佐々木は侍ジャパンで先発ローテーションの一角として期待されており、3月11日に行われるWBC第1ラウンド・チェコ戦に先発登板することが有力視されている。この日の試合後に佐々木は「ストレートの走りはよかったです。いいボールが投げられたので、この形を継続できたらなと思います」と話し、WBC本戦へ向けて順調な仕上がりを見せた。

 中日OBでかつてエースとして活躍した川上憲伸氏は、自身のYouTubeチャンネル『川上憲伸カットボールチャンネル』で25日までに動画を更新し、強化試合での佐々木の投球について言及した。

 川上氏は佐々木の投球を見て「2イニングの投球、ボールとのアジャストを含め何一つ問題なかった」と、“令和の怪物”の快投を高く評価した。「昨年の強化試合で投げたときのフォークボールの指のかかりだとかは、コンディションの問題だったんだなと改めて分かった」と話し、WBC公式球にも問題がないという見解を示した。

 この日の“ベストピッチ”については、「栗原選手のときの配球が見事だった。裏をかいているわけではないけど、自分の思い通りに抑えられた」と、2回に相手の5番打者、栗原陵矢(26)から空振り三振を奪った場面を挙げた。

 さらに、川上氏は「最後の今宮選手を空振りに打ち取った球は、ダルビッシュ投手から指導を受けたスライダーだと思う。相当指にかかっていた。今日の収穫はこのスライダー」と話し、この日の収穫として切れ味抜群のスライダーを挙げた。キャンプ中に佐々木はダルビッシュ有(36)からスライダーの助言を仰いでいたが、早くもその効果を発揮したようだ。

 動画の最後に川上氏は「悪いところは一つもない。素晴らしかった」と、改めて佐々木を絶賛していた。この調子を維持し、WBC本戦での活躍に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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