“想像もつかなかった”ドゥカティ初ライドで4番手。水野涼「まだまだ詰められると思う」/全日本ロード 鈴鹿2&4 事前テスト

2024年2月27日(火)19時26分 AUTOSPORT web

 2月26〜27日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦鈴鹿2&4レースのJSB1000クラス 鈴鹿主催事前テストが行われ、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)は2分07秒274で総合4番手となった。初テストからさらにタイムを縮められるといい、レースウイークに向けて意気込んだ。


 水野が駆るドゥカティ パニガーレV4 Rはファクトリーマシンのため、イタリアから日本にパーツを届ける手配が大変だったと加賀山就臣監督。さらに、シェイクダウンテストも行うことができず、この事前テストが初走行となった。


 初日の走行1回目はピットでマシンのセッティングがされていたためピットに留まったが、2回目にコースイン。加賀山監督は「1本遅れたけど、(FP2から)走り出して、1周目のストレートで全開で行ってくれたから感動した」と語る。マシンの制御とセンサーの動作確認が主な作業となり、水野はマシンのシェイクダウンと確認のテストをして、アタックできる状態ではなかった。

加賀山就臣監督(DUCATI Team KAGAYAMA)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト


 そんななか、2分08秒309で7番手タイムを記録した水野は、「レギュラー陣と走れて、準備を間に合わせてくれたことに感謝したいです。初日が終わってみて、もっと高い次元のところまで持っていかないといけないと思いました」とコメントした。


 また、ドゥカティのマシンについては「想像もつかなかった」と水野。まずは、用意されたファクトリーと同じものを試し「何でこのポジションで乗ってるのかを感じたかった」というが、印象は「タンクが小さい、シートが大きい、バイクが軽い」だった。そのなかで、「ホンダとどれくらい違うか」を考えて比較したという。


 走行を通して「全部が違う」と感じというが、特徴は「初速が速いです。低速と中速が速い感覚があります。リヤ旋回だなと感じました」とも語った。


 電子制御もファクトリー仕様のため、「合わせ込みが無限にできるので、早く詰めないといけません。可能性はすごく無限大にあって、面白いな」と感じて1日目を終えて、2日目の走行を迎えた。

水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト


 2日目は午前と午後の2本のみの走行というスケジュールだ。水野は「午前と午後でやることを割としっかり決めました。第一にベースを作っていき、本当に寒かったので思ったよりもセットアップが進まなかったですが、順位もタイムも思ったより出ました」という。


「自分の乗り方もホンダのスタイルだなと感じたり、車体も詰められる部分がまだまだあるなかで、トップから約1秒落ちだったので、ポテンシャルが高いと思う部分と、これをどれくらいレースウイークに詰められるんだろうというワクワク感で終えられました。2日目も転倒なく終えられたし、トラブルもありませんでした」

水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 鈴鹿主催事前テスト1日目


 タイムは、トップの中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2分06秒130、水野は2分07秒274だったが、セクター4で前車に詰まりタイムを落とさなければ「ペース的には2分06秒台に入っていたと思います。まだまだ詰められると思うなかでこのタイムだったので、本当にすごく良いテストになりました。なかなかこう思うことはありません。ハッピーで終えられたので良かったです」と鈴鹿2&4レースで期待できる内容を話した。


 加賀山監督も、「オートバイのポテンシャルがありそうなのは、確認できた。あとはジャストしていくだけかな。オートバイの作り方も文化も全く違うから、それを日本のタイヤとサーキットに合わせることが我々の仕事だと思う。いい状態で水野に渡せられれば“いけそうだな”と思う」と初日から語っていた。


 開幕戦鈴鹿2&4レースに向けて水野は、「デビューウインがインパクトあるので狙っていきたいです。絶対に転倒はできないし、獲れるチャンスがあればどんどん狙っていきたいです」と意気込んだ。

DUCATI Team KAGAYAMAを支えるドゥカティのオーストラリア人エンジニア
サイドのカウルはオーストラリア人エンジニアが2024SBK開幕戦の地から持ってきたもの。ダニロ・ペトルッチ車だと思われる。ピットにはアンドレア・イアンノーネの黄色いカウルもあった
ダニロ・ペトルッチ(BARNI Spark Racing Team)/2024SBK第1戦オーストラリア
水野涼のマシンはSBKで使用されたスイングアームが移植されていた


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