「探求心がすごい」球界OBが着目する侍ジャパン・山本由伸の新フォームの凄みとは

2023年2月27日(月)16時43分 ココカラネクスト

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 侍ジャパン・山本由伸(24)が26日、ソフトバンクとの壮行試合(宮崎)に先発、3回を投げ39球、2安打2失点だった。

 味方の失策も絡み、この日は失点。一方、話題を集めたのは今季より取り組んでいるという新たな投球フォームにもあった。「スムーズな体重移動」を目的に、左足をあまり上げずにクイックのような形で投げる新フォームが投球にどのような影響を与えるかが、注目された。この日の投球では球が高めに浮く場面もあったが、初回はソフトバンク打線の中軸である、栗原陵矢(26)、柳田悠岐(34)から威力のある直球で連続三振を奪うなど、随所でボールの威力を感じさせていた。

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 この球界No.1投手がみせた新たな取り組みには、日米で活躍した大物OBも関心を寄せている。

 現役時、中日で最多勝を2度獲得、沢村賞にも輝き、大リーグブレーブスでもプレーした中日OBの川上憲伸氏がYoutubeチャンネル「川上憲伸 カットボールチャンネル」を26日に更新、実際の映像を見ながら、山本のピッチングについてコメントしている。

 川上氏は、この日のストレートが高めだった点に触れながら「若干、(ボールが)指にかからず浮いたのかもしれない」と述べながら「彼のレベルからすると次のゲームでは修正できるはず」と分析。

 またそのレベルの高さ故、「探求心、これで満足してはいけない」と自身が新しい技術を追い求める気持ちが強いと指摘。その上で「一見、投げ急ぎの様にも見えるがシンプルに投げている」と新フォームの印象を語っている。

 川上氏は動画の中で、かつてオリックスや大リーグマリナーズでプレーし、日米で多くの記録を達成したイチロー氏のバッティングがキャリア序盤の「振り子打法」から、さまざまな形に変化したことを例に挙げ「彼(山本)の中では新たなフォームでの少ない動きで、去年までと同じ(効果が得られる)投球が出来ているんだろう」と説いている。さらに「そのレベルになると僕らにはわからないゾーンに入ってくる」と非常に高いレベルで投球のメカニックに取り組んでいると評価した。

 この日の投球全体についても「今日の内容も良かったが、本番までには微調整を加え、もっともっと『らしく』なっていく」として、さらなる投球の質の向上に期待を寄せた。

 すでに近い将来のメジャー移籍も有力視されている日本が誇る絶対エース。常に進化を追い求める24歳がここからさらにギアを上げ、WBCのマウンドでどんな勇姿を見せてくれるのか、楽しみは膨らむばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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