ST1000クラスにスイッチする岡本裕生「初戦から、しっかり魅せたい!」/全日本ロード

2021年3月2日(火)19時20分 AUTOSPORT web

 昨年、2度目のST600チャンピオンを獲得した岡本裕生。2021年シーズンは、ST1000クラスにスイッチすることがヤマハより正式に発表された。意外にも1000ccに乗る機会は、昨年まで一度もなかったと言う。今年の2月になって、ようやくヤマハのテストコースでYZF-R1を初めてライディング。そのファーストインパクトは、かなりの衝撃だったそうだ。


「初めての1000ccを初めて走るテストコースで乗らせてもらったのですが、走り始めは、加速で首が後ろに持って行かれる感じでしたね。両腕もアクセルを全開にしたときにハンドルから離れてしまうかと思うほどで想像したよりも3倍は速かったですね。1本目が終わったとき“オレは600までしか乗れないライダーなのか”と思ったほどでした」


 その後、走行を重ねて行くと1000ccにも慣れて行き、同じ枠を走っていたライダーと遜色ないタイムまで詰めて行けたと言う。


「走る度にスピードに目が追いつくようになると、コースにも慣れてきてタイムも詰まって行きました。最初はどうなるかと思いましたが、テストを終えてみれば、いい手応えを感じることができました」

Team NORICKのダートトレーニングを行う岡本裕生


 ST1000クラスで、ワンメイクとなっているダンロップタイヤも岡本にとって、初めて履くことになるタイヤだ。


「ヤマハテストコースの路面はグリップがいい方らしいので、実際にレースが開催されるサーキットを走らないと分かりませんが、話を聞くと、どうタイヤをうまく使うかがカギになりそうですね。ST600クラスでも、前モデルのタイヤが同じような傾向だったので、うまく走ることができるはずだと勝手に思っています」


 600時代は、ほとんど腕上がりはしなかったが、1000ccに乗ることが決まり、腕上がり対策の手術を受けたと言う。600と1000の違いは、どの辺に感じたのだろうか。


「どこでもフロントが浮いてしまうのが、600ccとは大きく違う点なので、抑えつけながら乗る部分と、抑えつけ過ぎると腕が疲労してしまうので、どう配分して行くかがライディング面では、難しかったですね。その辺は、走って行くうちに分かると思うので、開幕戦までのテストで、どこまで慣れることができるかで順位が変わってくると思うので、しっかり仕上げて行きたいですね」

Team NORICKのダートトレーニングを行う岡本裕生


 2月末には、筑波サーキットで2度目の1000ccテストを行い、好タイムをマーク。全日本ロード開催サーキットで、いい手応えを感じている。


「開幕戦が行われるツインリンクもてぎは、得意な方です。1000ccで走ると、600ccとは、違う部分も出てくると思いますが、トップ争いに絡んで表彰台に上がることが目標です。初戦から、しっかり魅せたいですね」

Team NORICKのダートトレーニングに参加したライダー


 このシーズンオフは、古巣Team NORICKのダートトレーニングで腕を磨いている。Team NORICKの阿部光雄監督も「初めての1000ccで、最初からうまく乗ることができているので期待できるでしょう」と太鼓判。


 2度の全日本ST600チャンピオン、そしてイタリア選手権で腕を磨いてきた岡本がST1000クラスで、どんな活躍を見せてくれるのだろうか。ヤマハの次代を担うライダーに育って行ってもらいたいものだ。

2021年全日本ロード ST1000:岡本裕生(bLU cRU ニトロレーシング 51 YAMAHA)

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