シーホース三河、東地区の強豪千葉ジェッツとのホームでの対戦を1勝1敗で乗り切る
2025年3月3日(月)10時29分 ココカラネクスト
シーホース三河は3月1日(土)、3月2日(日)、バイウィーク明けのホームゲームで東地区の強豪千葉ジェッツと対戦した。
Game1、両者が激しく点を取り合うハイスコアゲームに。残り1分半に10点ビハインドを背負う中、選手・ブースターが一体となり1点差まで肉薄するがあと一歩届かず、悔しい敗戦となった。
迎えたGame2。一時は13点のビハインドを背負うも、セカンドユニットを中心にハードなディフェンスで千葉Jのオフェンスを停滞させ、3Qの終了間際に逆転に成功。その後もチームアイデンティティを貫き、17点差で快勝、チャンピオンシップに向けて大きな一勝を勝ち取った。
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—試合結果—
2025年3月1日(土)
三河 ● 96 – 98 〇 千葉J
(三河通算成績 26勝12敗)
1Q 三河 26–26 千葉J
千葉Jの高確率なアウトサイドシュートに苦しむが、レイマンが攻守にわたり躍動し同点に追いつく
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
先制点はデザインプレーから生まれた#54ガードナーの3Pシュート。千葉J#33ムーニーのインサイドアタックを許すが、すかさず#19西田(優)が3Pシュートをお返しする。
千葉J #34スミスに3Pシュートを決められると、#11久保田が3Pシュートを決め返すなど、序盤から激しい打ち合いとなる。しかし、千葉J#1渡邊、#2富樫の高確率な3Pシュートを止められず、15-21と先行される。
残り3分、タイトなディフェンスで千葉Jからボールを奪い取ると、#10レイマンが速攻から強烈なダンクを叩き込む。流れが来たとみるや#7長野も3Pシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻す。
千葉J #10ホグの3Pシュートでリードを許すが、#10レイマンの強烈なブロックショットから#54ガードナーが3Pシュートを沈め、同点に追い付き最初の10分を終える。
2Q 三河 53–49 千葉J (三河 27–23 千葉J)
ガードナーが15得点の爆発を見せオフェンスを牽引
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
#10ホグ、#12金近を中心にオフェンスを組み立てる千葉Jに対して、#54ガードナーが技ありのフローターや3Pシュートで対抗し、一進一退の攻防が続く。
開始2分、#27石井がハードなディフェンスで千葉Jのタフショットを誘発すると、#54ガードナーがパワーアタックからバスケットカウントを獲得して34-31と前に出る。
千葉J #34スミスの連続得点で同点に追いつかれるが、#10レイマンが狙い澄ましたスティールで千葉Jからボールを奪取。そのまま3Pシュートを決め切り43-40と千葉Jにリードを許さない。
オフィシャルタイムアウト明け、千葉J#1渡邊、#2富樫などの得点で逆転され流れが傾きかける中、#10レイマンの強烈なブロックショットで悪い流れを払拭。
残り47秒、#19西田(優)がファストブレイクを成功させると、#54ガードナーが3Pシュート時のファウルから獲得したフリースローをすべて沈め、53-49とリードを奪い返し、ハーフタイムを迎える。
3Q 三河 73–76 千葉J (三河 20–27 千葉J)

千葉Jの3Pシュートを止められず逆転を許す
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
#13須田が体を張ったディフェンスで千葉Jのオフェンスファウルを誘発すると、#0オーガストがインサイドでファイトし主導権を奪う。#11久保田のキックアウトを受け取ったガードナーが3Pシュートを射抜くと、#19西田(優)もスティールから得点を重ね、60-51と千葉Jを突き放す。
しかし、その後はオフェンスが停滞。千葉J#34スミス、#33ムーニーの得点で3点差に迫られる中、#0オーガストのセカンドチャンスで踏み止まる。
残り4分、#0オーガストのスティールからアーリーオフェンスを展開すると、#19西田(優)がアーリーオフェンスを成功させ、徐々に流れを取り戻す。
#19西田(優)の3Pシュートや#54ガードナーのペイントアタックで千葉Jを突き放しにかかるが、千葉J#34スミスに一挙8得点を稼がれ、73-76と逆転を許し4Qに突入する。
4Q 三河 96–98 千葉J (三河 23–22 千葉J)
選手、ブースターが一体となり猛追を見せるがあと一歩及ばず
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
開始早々チームファウルが重なり苦しい展開に。#7長野がスピード感溢れるドライブでディフェンスを引きつけ#18角野の3Pシュートをお膳立てするが、千葉J#34スミスの3Pシュートを抑えられず、82-92と一気にリードを拡大される。
オフィシャルタイムアウト明け、ショットクロックがない中で#11久保田が3Pシュートを沈めると、#54ガードナーもペイントアタックで応戦し徐々に点差を縮める。残り1分半、千葉J#1渡邊の3Pシュートで10点差までリードを広げられるが、#18角野がスティールから3Pシュートを返上して追い上げムードを作る。
残り40秒には#18角野のドライブに#32シェーファーが合わせ、92-97と5点差に迫る。ファウルゲームを仕掛け、ブースターディフェンスで千葉Jのフリースローを3本連続落とさせるなど、選手・ブースターが一体となり千葉Jを追い詰める。
2点差を追いかける中迎えたラストポゼッション、セットプレーから放たれた#19西田(優)の3Pシュートは惜しくもリングに嫌われ試合終了、猛追及ばず96-98と悔しい敗戦となった。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
高いレベル”プレーオフ”のようなゲームができたと思っています。残り22試合、プレーオフのようなゲームができるように戦っていきたいです。
最後まで諦めずに、残り1分半で10点差をつけられている状態から、最後のポゼッションで同点もしくは逆転できるというところまで持っていくことができたことは選手たちを誇りに思っていますし、一体感のあるグルーヴを持てたと思っています。

—試合結果—
2025年3月2日(日)
三河 〇 85 – 68 ● 千葉J
(三河通算成績 27勝12敗)
1Q 三河 25–29 千葉J
Game1同様、序盤から激しい点の取り合いに
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
千葉J#31原のアタックで先手を取られる。その後も千葉J#34 スミスに立て続けにカットインから得点されるなど、Game1とは打って変わってインサイドから得点を重ねられる。
#0オーガストが#13須田との2メンゲーム、#19西田(優)とのアリウープと連続得点を挙げるが、千葉J#1渡邊に中外から連続で7得点を稼がれる。
残り5分にチームファウルが5つに達して、ボーナススローでリードを広げられるが、#7長野、#0オーガストがドライブでインサイドをこじ開けて対抗。#10レイマンの連続3Pシュートで残り1分に23-24の1点差に詰め寄るが、千葉J#34スミスに3Pシュートのブザービーターを決められ、4点ビハインドで1Qを終える。
2Q 三河 43–50 千葉J (三河 18–21 千葉J)
突き放されては粘り強く追い上げ、7点ビハインドで後半へ
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
千葉J#31原のカットイン、#10 ホグの3Pシュートの連続得点を許すと、開始2分半に#34スミスのファストブレイクで、25-36と二桁ビハインドを作られる。
#54ガードナーが力強いアタックでフリースローをもぎ取って反撃開始。オールコートでプレッシャーをかけて相手のターンオーバーを誘い、#27石井、#54ガードナーのアウトサイドシュートで4点差に追い上げる。
千葉Jに#12金近の3Pシュートで突き放されるが、#7長野が高速ドライブでフリースローをもぎ取ると、#7長野と#0オーガストがボールマンに激しくプレッシャーをかけて、横からすかさず#27石井がボールをかっさらう連動したチームディフェンスから#27石井がファストブレイクで加点。36-39の3点差でオフィシャルタイムアウトに入った。
#54ガードナーのスティールから#0オーガストが得点して1点差に肉薄するが、逆転には至らず。再び千葉Jに点差を広げられるが、#19西田(優)と#54ガードナーを中心に我慢強く追随し、7点のビハインドでハーフタイムを迎えた。
3Q 三河 63–61 千葉J (三河 20–11 千葉J)

セカンドユニットが奮闘して13点ビハインドから逆転に成功
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
千葉J#31原の先制点で点差を9点に広げられる。千葉Jの強度の高いディフェンスの苦しみ、約4分間スコアを動かすことができない中、#2富樫のミドルシュートでリードを13点に拡大される。
タイムアウトで立て直しを図ると、#0オーガストのフリースロー、#10レイマンのカットインで追走するが、千葉J#10ホグの3Pシュートで再び13点差に。
それでも#32シェーファーのオフェンスリバウンドで奮起してチームに流れを引き寄せると、#54ガードナーのパワーアタックから立て続けに得点を奪って7点差に詰める。さらに#10レイマンがダイナミックなドライブでバスケットカウントを獲得。このフリースローは落ちるが、リバウンドを#54ガードナーのゴール下につなげて5点差に迫る。
千葉Jはタイムアウトでリズムを変えようとするが、オールコートディフェンスでターンオーバーを誘発して流れを渡さない。#54ガードナーのポストアップから#32シェーファーの合わせでワンポゼッション差に。#18角野のスティールからファストブレイクで60-61と1点差に肉薄する。
割れんばかりのディフェンスコールの後押しを受け、#18角野がオフェンスファウルを誘発すると、残り47秒に#18角野が3Pシュートを突き刺して逆転に成功する。63-61の2点リードで最終Qへ突入した。
4Q 三河 85–68 千葉J (三河 22–7 千葉J)
強度の高いディフェンスで7失点に封じ、17点差で快勝
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
逆転した勢いのまま、#54ガードナーと#10レイマンのハイロープレーで先制。#7長野が臆せず相手ビッグマンの前に立ちはだかってオフェンスファウルを誘発するなどハードなディフェンスで千葉Jを苦しめ、オフィシャルタイムアウトまでの約5分間を3点に封じ、#54ガードナーのドライブ、#0オーガストのリバウンドで得点を積み上げていく。
オフィシャルタイムアウト明けも、千葉J#31原のフリースローをブースターディフェンスで1本落とさせるなどアリーナ全体で一体感を作り出すと、#27石井と#0オーガストの2メンゲームで加点、#19西田(優)が千葉J#1渡邊との1on1を制してフェイダウェイを沈める。
残り3分、#11久保田のキックアウトから#54ガードナーがコーナー3Pシュートを射抜いて77-65とリードを二桁に拡大。その後も集中したディフェンスで千葉Jの反撃を許さず、残り46秒に#18角野のスティールから#10レイマンが豪快なダンクを叩き込むと、会場はこの日一番の大青援に包まれる。終了間際にも#10レイマンはディープ3Pシュートを決め切り、17点差で勝利した。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
試合の総括に入る前に、ケビン・ブラスウェルHC、ご家族にお悔やみを申し上げます。彼のことを深く知っているという訳ではないですが、彼のことをよく言っている声を多く聞いています。彼の訃報を聞いて自分たちは、緊張を持って戦いたいと考えていました。
今日のゲームは、第3Qで13点差という時点では、自分たちのやっていることは良くなかったと言える内容でした。
そこから、自分たちのチーム・スタッフを誇りに思うような一体感を持ったオフェンス、ディフェンス面では違うレベルに上げるということを叶えて、12点のスコアリングランを作り出しました。これを千葉さんのような強いチームに対してできたことは良かったと思います。
昨日もいい試合ができたと思いますが、今日はそれよりも良い試合の内容だったということをとても嬉しく思います。
-今日の勝利は重要な勝利だった思います。試合後のミーティングではどのような話をされましたか。
まずは、自分たちのアイデンティティを見せなければならないというを話をしました。 面白いもので、時々自分たちが何者で何が強みなのかということを忘れてしまうことがあります。
自分たちはディフェンスのチームと言っていますが、昨日の試合では90点台の失点、今日はしっかり68点に抑えることができました。言い訳をせずに自分たちのアイデンティティを示すことが大切だと思います。
対戦相手がシュートを外すような状況を自分たちがしっかり作っていなければならない。また、優勝を狙っているチームならばこれらをやっていかなければならないということを伝えました。
その中でも、#7 長野誠史選手が昨日はあまりいい内容ではなかった中で、今日は6アシスト・0ターンオーバーと取り返すことができていました。
また、優勝を狙うチームの中で若手がプレータイムを手に入れることは容易ではありませんが、#16西田公陽選手は昨日は45秒、今日はハードにプレーをしてくれて、プレータイムは約4分、スタッツ(+/-)では+8という結果でした。
こういった活躍・努力、ひとりひとりの選手が出すべきことを出していくことが、我々が目指す場所に行くためには必要なプロセスだと思います。