中日の一塁を争う中田翔とビシエド オープン戦本拠地開幕の段階ではまだ同等?

2024年3月4日(月)6時30分 ココカラネクスト

中田にかかる期待は大きい。オープン戦でまずは存在感を示したい(C)産経新聞社

 中日は3月2日から本拠地・バンテリンドームにヤクルトを迎え、オープン戦2試合を行った。結果は1敗1分けと、開幕カードの相手に勝つことはできなかったが、両日とも3万人に迫る観客が訪れ、ファンの期待が伺えた。

【動画】詰まりながらも レフト前へ!中田翔のオープン戦初ヒットの映像

■中田の第1打席で起こったどよめき

 その中でも特に期待が大きいのは中田翔だろう。

 今季から中日にやってきたスラッガーが初めての本拠地見参。日本ハム時代からお馴染みの登場曲『My HERO』(ビーグルクルー)に乗せて打席に向かう姿、ファンの大きな拍手と声援は、新たな“翔タイム”を見せてくれる予感が漂う。

 初日は立浪和義監督の公言通り、「4番・一塁」で先発出場。1打席目は小川泰弘の外角直球に合わせてのライトフライ、2打席目は吉村貢司郎の直球に詰まりながらも遊撃の頭を越えるヒットを放ち、2打数1安打で退いた。

 印象的だったのは第1打席、打球が上がった瞬間に場内が「おおっ」とどよめいたこと。長打や勝負強い打撃が期待されるだけに、ファンの見たいものが早速見られそうだったからだろうか。

 2日目も4番で出場したが、2打数ノーヒット。相手先発・高橋奎二の豪速球にタイミングを狂わされたか、打席での立ち遅れが気になるものの、まだまだ調整段階。開幕に合わせて状態を上げていくはずだ。

■ビシエドにも熱い声援

 この2試合、中田と同等かそれ以上に声援を受けていたのが、ダヤン・ビシエドだ。

 守備から出てくる時、打席に入る時……。中田に打ってほしいけれど、ビシエドにも頑張ってほしいという、ドラゴンズファンの偽らざる気持ちが見えた。昨季こそ大不振に陥ったものの、ここ5年以上チームを支えてきた主砲、かつナイスガイとして知られる背番号66に感情移入したくなるのは分かる。

 沖縄でのオープン戦では二塁打を放つなど、好調ぶりを見せていたビシエドだが、今回の2試合は無安打に終わった。ただ、「5番・一塁」で出場した2日目には「あと一歩」というセンターフライも。そこまで状態が悪いわけではなさそうだ。

■次カードからの遠征で決まる?

 今回の2試合でスタメンを分け合ったように、中田とビシエドの一塁争いはしばらく続くのだろう。

 大枚をはたいて獲得した中田を優先的に使うのが基本線としつつも、ビシエドも日本で8年間積み上げてきた実績がある。結局は「打てる方」「健康な方」を使うのではないか。中田は腰などに古傷を持ち、健康面にやや不安を抱える。ビシエドはやはり昨季の不振が気になる。今季から外国人枠を外れたのもどちらに転ぶか分からない。

 チームは5日から13日にかけて、大阪〜広島〜所沢と遠征が続く。戻ってきたら本拠地で3カードをこなしてオープン戦を締める。本拠地に戻ってきたら開幕を想定した戦いをすると思われるため、次カードからの遠征で当面の方針が決まるのではないか。

 中田とビシエド、果たしてどちらが開幕の一塁スタメンを張っているのか。今から楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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