ジュネーブモーターショーで第2世代フォーミュラEマシンの実車を披露。走行イメージ動画も公開
2018年3月6日(火)17時20分 AUTOSPORT web
3月6日、ABBフォーミュラEはスイス・ジュネーブで開催されているジュネーブモーターショーで2018年末に開幕の第5シーズンに投入する第2世代フォーミュラEマシンの実車を公開した。
1月30日に発表されたABBフォーミュラEの“第2世代”ワンメイクマシン。今までにない独特なデザインが注目を集め、ドライバーたちからも賛否両論の声が上がっていた。
ABBフォーミュラEは、ジュネーブモーターショーでのお披露目に合わせ、さらなる詳細な画像と走行イメージ動画、そしてマシンスペックを発表した。
ジュネーブモータショーでは、FIAの会長を務めるジャン・トッドとタイトルパートナーを務めるABBのロボットアームによってアンベイルされ実車が公開される。
第2世代フォーミュラEマシンの最高速度は280km/h。現在使用されている第1世代の車両の2倍の距離を走行することができる。
「この4年間で信じられない進化を見せた。パワーを増加させ、走行距離を倍増させたのは素晴らしい成果だ。数多くのメーカーのサポートにより、フォーミュラEは引き続き電磁自動車技術の開発を推進していく。このクルマはこの旅の重要なマイルストーンだ」とトッド。
映画「バットマン」に登場するバットモービルを彷彿させる劇的なボディワークには、F1でも採用された保護デバイスの“ハロ”を搭載。このハロにはLED照明が付けられ、パワーモードやレース関連情報を示すことになる。
「完全な実車を見るのはこれが初めてだ。より滑らかで壮観だね。このモデルは、フォーミュラEを今のモータースポーツのシングルシーターと視覚的に区別している。みんながこのクルマを見る時、フォーミュラEとすぐにわかるだろう。それが未来なんだ」とフォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグは語っている。
■マシンスペック
全長 5160 mm
全幅 1770 mm
高さ 1050 mm
フロントトラック 1553 mm
リヤトラック 1505 mm
最低地上高 75 mm (max)
ホイールベース 3100 mm
最低重量(ドライバー含む) 900kg(バッテリー/385kg)
最高出力 250キロワット(335馬力相当)
レースモード 200キロワット(270馬力相当)
最高速 280km/h