医師の見解は「まず歩くところから」…右膝重傷のバレンシアDFが手術へ「きっとこれも人生。落ち着いている」

　右膝に重傷を負ったバレンシアのDFムクタル・ディアカビが、7日にフランス・リヨンにて手術を実施するとのことだ。

　2日に行われたラ・リーガ第27節レアル・マドリード戦で、右膝脱臼の悲劇に見舞われたディアカビ。翌3日に更新した公式Xにて「さらに強くなって、ピッチに戻れるようにベストを尽くす」と綴っていた一方で、現地メディアの取材に応じた医師たちは「サッカー選手の膝の怪我としては最も深刻なもの」、「キャリアを再開することができなくなるリスクもある」と見解を述べ、前十字じん帯や後十字じん帯などにもダメージが及んでいる可能性を指摘。当初、復帰は年単位のものになると伝えられていたが、「まず目指すべきは、歩くことができるかどうか」と全治以前の問題と強調している。

　そのディアカビは、7日にフランス・リヨンにて手術を受けるとのこと。バレンシアが報告したメディカルレポートによると、クラブメディカル部門の責任者であるペドロ・ロペス氏の監督の下、整形外科医のベルトラン・ソヌリー・コテ氏が担当することを明らかにした。

　なお5日、クラブの練習場に足を運んだディアカビは、ルベン・バラハ監督やチームメイトと再会し、抱擁を交わした。また帰り際には、メディアに心境を口にした同選手は「勇気づけられたよ。準備は万端。木曜日に手術を受けるけど、もう大丈夫」と語り、以下のように続けている。

「きっとこれも、人生なんだ。僕は落ち着いているよ。チームメイトが応援してくれて、力を与えてくれた。このようなケガをしている人間を励ますのは簡単なことではなかったはず。とても嬉しかったし、フランスに行く前の僕にとって、とても重要な時間だった」

「スペインで手術を受けなかった理由？　こっちの医師も信頼しているけど、僕はフランス生まれだし、何より家族と一緒に過ごしたかった。長い間離れることになるから、ちょっと頭をクリアにして、家族といる方がいいと思ったんだ」

　復帰時期は未定だが、『メスタージャ』のピッチにディアカビが戻ってくることを願うばかりだ。


【動画】チームメイトらと抱擁を交わすディアカビ