【羽生結弦さん、語る(1)】野村萬斎との「SEIMEI」は「オリンピックかなと思うぐらい緊張」

2025年3月7日(金)20時59分 スポーツニッポン

 フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロとして活動する羽生結弦さん(30)が座長を務めるアイスショー「羽生結弦 notte stellata 2025」が7日、故郷の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。スペシャルゲストの狂言師・野村萬斎(58)とコラボレーションが実現し、平昌五輪のフリー曲で伝説的プログラム「SEIMEI」で鎮魂の思いを込めた。以下は公演後の一問一答。

 ——3回目の公演。終えて今の気持ちは。

 「とにかく、今日が千秋楽なのかなっていうぐらい全体力と気力を使い果たしました。それくらい一瞬も気持ちを切らさずに、少しでもこの会場で滑っているメンバーと全員で3.11やいろんな災害に対してできること、何かのきっかけになるようにと願いながら祈りながら滑らせていただきました」

 ——野村萬斎さんとの共演は。

 「とにかく緊張がすごかったです。やっぱりSEIMEIに関しては特に、何か威厳のようなものを常に背後から感じながら。決してミスをすることができないというプレッシャーとともに本当にオリンピックかなと思うぐらい緊張しながら滑りましたし。あとボレロに関しては、僕が使ったことのない曲で、フィギュアスケーターとしては、やっぱ伝説のアイスダンスの演技がやっぱりあるわけで。振り付けをしてくださったシェイも凄く難しいとはおっしゃっていたんですけれども、萬斎さんのボレロとして僕らもいろんなふりと所作を入れて、本当この共演でしかできないボレロになったんではないかなという手応えはありました」

 ——野村萬斎とは10年ぶりの再会。

 「少しだけ打ち解けてくださった気がします。僕自身、約10年前ですかね、やっぱりとてもとても畏れ多くて、ただひたすら緊張しているだけだったような気もしていましたし。まだ乾いたスポンジみたいな、吸収しようとしてもそんな容量がないので吸収できないみたいな。本当にただただひたすらアップセットしてただけだったんですけど。今回は自分もいろんな経験を積んできて、やはりプロとしていろんな活動してきたからこそ、ある意味で頑張って同じ状況に立って同じ目線、またその同じ高さの目線からものを言えるようにしっかり気を張ってプロのスケーターとしてぶつかっていけるようにということを心がけながら、やはり打ち合わせ等もさせていただきました。もちろん今回ボレロ自体は振り付けがこっちに到着してから他のスケーターも到着してから、振りがだんだんと出来上がっていって。萬斎さんに見ていただいた時にはまだ全然出来上がっていない状態で。萬斎さんもどうしたらいいかね、みたいな感じにもなってしまってはいたんですが。この会場で本当に時間をかけて、何回も何回も通してるうちに萬斎さんの方から合わせてくださることもたくさんあったり、僕自身も萬斎さんとどのような所作で合わせにいったらいいのかということをたくさん考えながらあの出来上がったボレロだったなという風には思います」

スポーツニッポン

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