「予選は鈴鹿8耐を超す」「条件が良ければ狙う」「フロントロウに」長島、水野、渥美の初ポールなるか/全日本ロード 鈴鹿2&4

2024年3月9日(土)8時26分 AUTOSPORT web

 3月9日から公式セッションが始まる2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦鈴鹿2&4レース JSB1000クラス。7日と8日には特別スポーツ走行とART走行が行われたが、ポールポジションに期待がかかるリザルトを残している長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)、水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)、渥美心(ヨシムラSERT Motul)に予選の展望を聞いた。


 昨年の多くラウンドでYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行と岡本裕生が予選を制したが、2024年の開幕戦は新たなポールポジション候補が現れた。7〜8日の合算では長島が2分05秒626、水野が2分06秒072、中須賀が2分06秒097、岡本が2分06秒471、渥美が2分06秒673といったタイムとなっている。


 しかし、土曜日からスーパーフォーミュラが走り出す関係で、2輪だけだった木曜日と金曜日の路面状況と大きく異なる。JSB1000の走行は14時10分から14時40分の予選のみのため、その状況確認は予選のタイミングでするしかない。

長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 ART走行


■長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)


 ベストタイムを記録したのは予選用タイヤだったというが、フロントが切れ込む恐れがあるという。鈴鹿8耐ではワークスマシン、JSB1000ではキット車と仕様が違うが、2022年鈴鹿8耐のトップ10クオリファイで自身が記録した2分04秒934を破る手前まできた。


「2分05秒6でもまだまだですよ。その1周前に逆バンクでフロントが切れて転びそうになったので、正直かなり抑えて走りました。なので、セクター1だけであとコンマ3秒くらい縮められると思います」


「気温が下がると難しい部分はありますが、Moto2に比べればこれくらいのスライドだったら大丈夫です。明日の予選はできれば2分04秒台で、自分が鈴鹿8耐で出したタイムを超していきたいです。今日の感触では、本気でうまくまとまればいけると思いますが、明日はスーパーフォーミュラが午前に走り、自分は2&4レースが初めてなので難しいだろうし、決勝を考えてリスクをとる必要があるのか相談しながらですね。走ってみないとわかりません」


「中須賀選手と比べるとアベレージタイムはコンマ2秒ほど足りませんが、開幕戦にしては悪くないアベレージです。決勝は自分が頑張ればなんとかできると思いますね」


「ダンロップタイヤだし、金曜日に2分05秒台を出すのは、正直誰も予想していなかったと思いますが、今日やっと証明できたのかなという意味では頑張ったと思える一日でした」

水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 ART走行


■水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)


 まだ予備のパーツが少なく、マシンを壊せない状態の水野。事前テストからここまで転倒はなく、予選でもリスクを冒さず走るというが、ポールポジションのポテンシャルがあるのは確か。予選と決勝での走りに注目が集まるだろう。


「先週のシェイクダウン(事前テスト)のセットアップの進め方と、レースウイーク入ってペースを上げていくなかでのセットアップの仕方がどうしても違います。元々スズキのチームで、自分はホンダのセットアップ、唯一いる外国人がドゥカティのノウハウを知っていて、3パターンのメーカーを知っている人が一緒に力を入れて進めたのが昨日からでした。木曜日はそこがうまくかみ合わなかったですが、テストと同じようなタイムが出ました」


「金曜日もベースは変えずに走りましたが、午後の走行(走行3回目)にいいセットアップが見つかり、ユーズドタイヤでも1秒近くタイムが上がり、最後のセッションでニュータイヤを入れたら2分06秒072が出ました。そのあとも2分06秒台では走れたのでアベレージタイムも悪くなさそうです」


「明日の予選でもニュータイヤの乗り方にアジャストすればアベレージが上がるので、今日の午後のセットアップを引き続き進めれば充分レースを戦える手ごたえを感じました」


「予選ではポールを狙ってはいきますが、リスクを考えると狙いたくない部分も半分ありますね。条件が良ければ狙っていきますが、予選はレース想定の長めの周回をして日曜日に合わせていこうと思います。開幕戦は最後(決勝)が良ければいいかなと思います。フロントロウは絶対条件ですね」

渥美心(ヨシムラSERT Motul)/2024全日本ロード第1戦鈴鹿2&4 JSB1000 ART走行


■渥美心(ヨシムラSERT Motul)


 耐久チーム、耐久ライダーとして寒い季節に早々に合わせてきた渥美。EWCでの経験も活かしており、まだ余裕はある状態。予選でさらにタイム更新を狙っていく。


「金曜日までは着実に積み上げられています。ロングランは木曜と金曜で1回ずつできて、2分06秒台で周回できています。2分07秒台にも入ってしまうので、2分06秒台で走りきれるように改善していきたいです」


「予選は2分05秒台には入ると思います。2023年の最終戦のベストが2分05秒8なので、それを超えたいです。長島選手が2分05秒6に入れていたので、それを超えてフロントロウに並びたいです。まだギリギリの攻めたアタックはしていないので、しっかりと決められたら2分05秒台に入ると思います」


「長島選手はウォームアップが良くてリードしていく展開になるので、追いかけられる位置にいたいです」


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