投手有利の球場からド軍移籍のコンフォート外野手 “今年のT・ヘルナンデス”になれるか

2025年3月9日(日)8時0分 スポーツニッポン

 ロサンゼルス・タイムズ紙が8日、ドジャースはマイケル・コンフォート外野手(32)が“今年のテオスカー・ヘルナンデスになれる”と期待していると報じた。

 昨年、ドジャースはT・ヘルナンデスと1年2350万ドル(約34億7800万円)で契約を結んだが、この選手獲得がワールドシリーズ進出の鍵となった。コンフォートも1年1700万ドル(約25億1600万円)での契約。元オールスターのスラッガーだが、ここ数年はジャイアンツで低迷し、今オフに再起をかけてFA市場に出た。そしてT・ヘルナンデスと同じくドジャースを選び、同球団の打撃コーチ陣や育成システムの力を借りて、全盛期の打撃を取り戻したいと考えている。

 メッツ時代の2017年〜20年には計97本塁打、OPS.864という成績を残し、17年には唯一のオールスター選出も果たした。「彼は今年の注目の選手の1人になると思う。T・ヘルナンデスの24年版とは言わないが、同じような光景が見られるかもしれない」とデーブ・ロバーツ監督は話した。

 かつてはドラフト1巡目指名の有望株で、強力な左打ちのスイングを持つが、この4年間は苦しんでいる。21年には打率.232と大きく低下し、夏場には太腿裏の負傷で1カ月以上離脱した。メッツからのクオリファイング・オファーを拒否しFAとなったが、MLBのロックアウト期間中のトレーニングで肩を負傷。手術を受けることになり、22年シーズンを丸々棒に振った。 23年1月、ジャイアンツと2年3600万ドル(約53億2800万円)で契約したものの、手術の影響と本拠オラクル・パークの投手有利な環境も相まって、かつての打撃力は戻らなかった。

 今春、ドジャースのコーチ陣と取り組んでいる打撃調整で良いきざしを見せ始めている。直近のオープン戦は11打数6安打で3本の二塁打、そして7日のマリナーズ戦では右中間へ豪快な本塁打を放った。「ドジャースのコーチたちは、良かった頃の打撃を変えさせようとはしていない。むしろキャリアの全盛期に戻るためのアプローチを重視している。正しい体の使い方を意識し、タイミングを整え、センター方向に打ち返せるようにする。そこが一番のポイント」とコンフォート。本拠地球場の変化がプラスに働く可能性がある。

 昨季の成績を見ても、ロードでは打率.253、OPS.852だったのに対し、寒くて風の強いオラクル・パークでは打率.216、OPS.632と落ち込んだ。ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長もこの点に注目。昨年のT・ヘルナンデス獲得も同じような考えに基づいていた。投手有利なシアトルの球場から移籍したT・ヘルナンデスは打撃を取り戻し、優勝に貢献した。コンフォートもまた、チームの連覇に向けて重要な存在になるかもしれない。

スポーツニッポン

「外野手」をもっと詳しく

「外野手」のニュース

「外野手」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ