新型コロナ対策でDTM公式テストはメディア立ち入り禁止。VLNニュル耐久公式テストは無観客で実施へ

2020年3月14日(土)7時0分 AUTOSPORT web

 F1オーストラリアGPが開催中止、ABBフォーミュラE選手権は向こう2カ月のレース開催を凍結するなど、世界中のモータースポーツに影響を与えている新型コロナウイルス(COVID-19)。ドイツ国内でもDTMドイツ・ツーリングカー選手権公式テストへのメディア立ち入りが制限されたほか、VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ公式テストが無観客となるなど影響が出ている。


 3月16〜19日にドイツ・ホッケンハイムで予定されているDTMの公式テストは、当初イタリアのモンツァで開催が予定されていたもの。しかし、同国内で新型コロナウイルス感染が拡大し、移動制限などが課されたため、開催地がホッケンハイムに移された。


 しかし、その後も新型コロナウイルス感染症はヨーロッパで急速に拡大。そのため、新型コロナウイルス感染予防・拡大防止など安全面を考慮して、無観客に加え、急きょメディア関係者の立ち入りも禁止されることとなった。


 2020年シーズンのDTMはスウェーデンやイタリア、オランダなどドイツ国外でのレース開催も増えており、公式テストには各国からメディア関係者が訪れる見込み。新型コロナウイルスはヨーロッパ全域で急激に感染者が増えており、感染リスクが高まることから、安全対策としての決断となった。


 本来であれば3月9日にはメディア関係者へ公式テストのタイムテーブルが通知される予定だったが、12日の夕方までに通知がなかったため、テスト中止の可能性もあることから、シリーズを主催するITR e.Vへ問い合わせもあった模様だ。


 今回、テストが無観客、メディア立ち入り禁止となったことで、テスト期間中にホッケンハイムのパドックへ入ることができるのは、チーム関係者とオフィシャルカメラマンのみとなる。


 これに伴い、3月17日に開催が予定されていたメディアプレゼンテーションも中止となった。DTMを主催するITR e.Vは、デジタルメディアを通じて記者会見等を実施する可能性を探っているとみられ、実施される場合は改めて関係者に通知が出されるという。


 ただ、公式テストが予定どおり開催されるかについても予断を許さない状況で、チームやメーカー関係者はやきもきする数日間となりそうだ。


 また、現地14日(土)にドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるVLN公式テストについても新型コロナウイルス感染予防のため、パドックとグランドスタンドへ観客が立ち入ることが禁止されたほか、グランドスタンド裏で予定されていた各種プレゼンテーション、イベントなどがすべて中止された。


 ただし、ニュルブルクリンク北コース“ノルドシュライフェ”のコース脇にある無料ギャラリーコーナーについては立ち入り禁止にはなっておらず、あくまで自己責任のもとでテストを観覧することはできるという。


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