過酷なコースで新時代がいよいよスタート。不確定要素も多数【スケジュール&基本情報/WEC第1戦セブリング】

2023年3月15日(水)16時26分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権が、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2023シーズンの開幕を迎える。今季は最高峰ハイパーカークラスにキャデラック、フェラーリ、ポルシェら新たなマニュファクチャラーが参戦。既存のトヨタ、プジョーらとの総合優勝をめぐる戦いが実現するが、セブリングはこの“新時代の幕開け”として大きな注目が集まる一戦だ。


 これまでと同様、今回のレースもIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦『セブリング12時間レース』との併催イベントとなり、WECの決勝が金曜日に、IMSAの決勝が土曜日に行われるスケジュールとなる。


 このため、ホームストレートに並行するメインのピットレーンはIMSAが使用し、WECのピットはターン16と17に挟まれたバックストレッチ『ウルマンストレート』沿いに位置する。サーキットは以前の米軍飛行場跡地に位置しており、アスファルトとコンクリート路面が混在、バンピーであることから、マシン、ドライバーへの負担が大きいことで知られる。

セブリングでWECデビューを迎えるキャデラックVシリーズ.R


 シーズン幕開けの舞台がこの過酷なサーキット、さらにレース距離も1000マイル(または8時間)と長丁場となり、多くの不確定要素をはらんでいると言える。さらに今季からはタイヤウォーマーの使用が禁止されたことで、タイヤ交換直後のドライビングが非常に難しいものとなっているため、昨年までとは異なる光景も見られそうだ。


 このレースにはハイパーカークラスに11台、LMP2クラスに12台、LMGTEアマクラスに14台と、計37台の車両がエントリー。開幕前週となる3月11〜12日には公式テスト『プロローグ』がこのセブリングで行われ、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドが総合トップタイムをマークしているが、とくに新型車両の真のポテンシャルは、開幕戦で初めて露わとなるだろう。


 サーキットの基本データや水曜日から始まるレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。今年は予選方式が変更され、クラス別に15分のセッションが3回、行われることになる。


 なお、夏時間に入った現地フロリダと日本の間には、13時間の時差がある。


■イベント正式名称


1000 miles of SEBRING


■サーキット&イベントデータ


・名称:セブリング・インターナショナル・レースウェイ
・全長:6,019m
・コーナー数:17
・レース距離:1000マイルまたは8時間

2023年WEC第1戦が行われるセブリング・インターナショナル・レースウェイの3月10日付けコースマップ。この後、ピットレーン入口のレイアウトは変更となる予定だ


■タイムスケジュール(3月15日現在)


※日本時間(現地時間)


・3月15日(水)
23:55〜翌0:55(10:55〜11:55) フリープラクティス1
翌5:35〜6:35(16:35〜17:35) フリープラクティス2


・3月16日(木)
翌0:55〜1:55(11:55〜12:55) フリープラクティス3
翌7:30〜7:45(18:30〜18:45) LMGTE予選
翌7:55〜8:10(18:55〜19:10) LMP2予選
翌8:20〜8:35(19:20〜19:35) ハイパーカー予選


・3月17日(金)
翌1:00〜9:00(12:00〜20:00) 決勝


*IMSAセブリング12時間レースは現地時間金曜午前に予選、土曜10:10(日本時間23:10)決勝スタート


■TV放送/映像配信予定


・J SPORTS
3月17日(金)
7:30〜09:30 予選(J SPORTS オンデマンド)


3月18日(土)
0:30〜9:30 決勝(J SPORTS 3)
0:30〜10:30 決勝(J SPORTS オンデマンド)


■ライブタイミング&ストリーミング


・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/


■2023年WEC第1戦セブリング 最新エントリーリスト


























































































































































































































































































































































Pos.No.ClassTeamCarDriverTyre
12 HYPERCARキャデラック・レーシングキャデラックVシリーズ.RE.バンバー
A.リン
R.ウエストブルック
MI
24 HYPERCARフロイド・ヴァンウォール・
レーシングチーム
ヴァンウォール・
バンダーベル680
T.ディルマン
E.グエリエリ
J.ヴィルヌーブ
MI
35 HYPERCARポルシェ・ペンスキー・モータースポーツポルシェ963D.キャメロン
M.クリステンセン
F.マコウィッキ
MI
46 HYPERCARポルシェ・ペンスキー・モータースポーツポルシェ963K.エストーレ
A.ロッテラー
L.ファントール
MI
57 HYPERCARトヨタ・ガズー・レーシングトヨタGR010ハイブリッドM.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
68 HYPERCARトヨタ・ガズー・レーシングトヨタGR010ハイブリッドS.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
750 HYPERCARフェラーリ・AFコルセフェラーリ499PA.フォコ
M.モリーナ
N.ニールセン
MI
851 HYPERCARフェラーリ・AFコルセフェラーリ499PA.ピエール・グイディ
J.カラド
A.ジョビナッツィ
MI
993 HYPERCARプジョー・トタルエナジーズプジョー9X8P.ディ・レスタ
M.イェンセン
J-E.ベルニュ
MI
1094 HYPERCARプジョー・トタルエナジーズプジョー9X8L.デュバル
G.メネゼス
N.ミューラー
MI
11708 HYPERCARグリッケンハウス・レーシンググリッケンハウス007 LMHR.デュマ
R.ブリスコー
O.プラ
MI
129 LMP2プレマ・レーシングオレカ07・ギブソンF.ウグラン
B.フィスカール
A.カルダレッリ
GY
1310 LMP2ベクター・スポーツオレカ07・ギブソンR.カレン
M.カイザー
G.オーブリー
GY
1422 LMP2ユナイテッド・オートスポーツオレカ07・ギブソンF.ルビン
P.ハンソン
F.アルバカーキ
GY
1523 LMP2ユナイテッド・オートスポーツオレカ07・ギブソンJ.ピアソン
T.ブロンクビスト
O.ジャービス
GY
1628 LMP2JOTAオレカ07・ギブソンD.ハイネマイヤー・ハンソン
P.フィッティパルディ
O.ラスムッセン
GY
1731 LMP2チームWRTオレカ07・ギブソンS.ゲラエル
F.ハプスブルク
R.フラインス
GY
1834 LMP2インターユーロポル・コンペティションオレカ07・ギブソンJ.スミエコウスキー
F.シェーラー
A.コスタ
GY
1935 LMP2アルピーヌ・エルフ・チームアルピーヌA470・ギブソンM.バキシビエール
J.キャナル
C.ミレッシ
GY
2036 LMP2アルピーヌ・エルフ・チームアルピーヌA470・ギブソンA.ネグラオ
M.ロハス
O.コルドウェル
GY
2141 LMP2チームWRTオレカ07・ギブソンR.アンドラーデ
R.クビサ
L.デレトラズ
GY
2248 LMP2ハーツ・チーム・JOTAオレカ07・ギブソンD.ベックマン
Y.イェ
W.スティーブンス
GY
2363 LMP2プレマ・レーシングオレカ07・ギブソンD.ピン
M.ボルトロッティ
D.クビアト
GY
2421 LMGTE AmAFコルセフェラーリ488 GTEエボS.コスタンティーニ
S.マン
U.デ・ポー
MI
2525 LMGTE AmORT・バイ・TFアストンマーティン・
バンテージAMR
A.アル・ハーシー
M.ディナン
C.イーストウッド
MI
2633 LMGTE Amコルベット・レーシングシボレー・コルベットC8.RB.キーティング
N.バローネ
N.キャツバーグ
MI
2754 LMGTE AmAFコルセフェラーリ488 GTEエボT.フロー
F.カステラッチ
D.リゴン
MI
2856 LMGTE Amプロジェクト1・AOポルシェ911 RSR-19PJ.ハイエット
G.ジャネット
M.カイローリ
MI
2957 LMGTE Amケッセル・レーシングフェラーリ488 GTEエボ木村武史
S.ハファカー
D.セラ
MI
3060 LMGTE Amアイアン・リンクスポルシェ911 RSR-19C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
A.ピカリエッロ
MI
3177 LMGTE Amデンプシー・プロトン・レーシングポルシェ911 RSR-19C.リード
M.ペデルセン
J.アンドラウアー
MI
3283 LMGTE Amリシャール・ミル・AFコルセフェラーリ488 GTEエボL.P.コンパンク
L.ワドゥ
A.ロベラ
MI
3385 LMGTE Amアイアン・デイムスポルシェ911 RSR-19S.ボビー
M.ガッティン
R.フレイ
MI
3486 LMGTE AmGRレーシングポルシェ911 RSR-19M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー
MI
3588 LMGTE Amプロトン・コンペティションポルシェ911 RSR-19R.ハードウィック
Z.ロビション
H.ティンクネル
MI
3698 LMGTE AmノースウエストAMRアストンマーティン・
バンテージAMR
P.ダラ・ラナ
A.ジェフェリーズ
N.ティーム
MI
37777 LMGTE AmDステーション・レーシングアストンマーティン・
バンテージAMR
星野敏
C.スティーブンス
藤井誠暢
MI


セブリングでは、ホームストレートではなく、最終コーナー手前のウルマンストレート沿いのピットをWECのチームは使用する
プロローグ走行前日の3月10日、セブリング・インターナショナル・レースウェイのコース下見を行うトヨタGAZOO Racingの面々

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