拳四朗「井岡選手とやりたい」Sフライ級進出!元4回級王者と夢の頂上決戦に意欲「うまいし、昔から好き」
2025年3月15日(土)4時37分 スポーツニッポン
プロボクシングWBC&WBA世界フライ級王座統一戦に12回TKO勝ちした統一王者・寺地拳四朗(33=BMB)が激闘から一夜明けた14日、都内のホテルで会見を行った。
前夜はWBCの王座初防衛とともにユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)が持っていたWBA王座も獲得。「正々堂々戦えていい試合ができた。本当にいい選手だと改めて思った」と感慨深げに振り返り、会見場で再会したユーリ阿久井とは笑顔で健闘を称え合った。
階級最強を証明し、視線はすでに次の「標的」へ向いていた。今後はスーパーフライ級へ進出する意向を明かし、世界的な評価の高いWBC王者ジェシー“バム”ロドリゲス(米国)との対戦希望を口にした。そして「井岡(一翔)選手ともやりたい」と前WBA王者もターゲットの一人だとした。
かねて「うまいし、昔から好きなスタイル」と話すなど、同じ関西出身の元4階級制覇王者は憧れの存在。実現すれば、日本が誇る名王者同士の軽量級頂上決戦となり「盛り上がるでしょうね。そういう試合をどんどんできれば」と語った。井岡が5月に想定されるWBA王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との再戦で王座返り咲きを果たせば、そのベルトを懸けて激突する可能性はぐっと高まる。
33歳を迎えても肉体的な衰えは感じていない。相手のパンチ力や耐久力も増す転級の決断にも「ここからは頭を使ったボクシングをしていく」と前向きだ。ビッグマッチ実現を目指し、さらなる進化を求めていく。 (伊東 慶久)
【オラスクアガ中谷と大谷観戦へ】
WBO世界フライ級王座2度目の防衛に成功したオラスクアガ(米国、帝拳)は判定で下した京口紘人と試合後に2人で写真撮影したことを明かし「ナイスガイだった。“これで友達だ”と言ってくれた」。来週の帰国までに、親友でWBC世界バンタム級王者の中谷潤人と食事や買い物に行く予定で「(18日の)ドジャース—カブス戦も見られたらいい」と上機嫌だった。