BMWで上位を狙う関口太郎「レーシングライダーとして成長している実感がある限り走る」/全日本ロード

2023年3月18日(土)11時0分 AUTOSPORT web

 2001年に全日本ロードGP250チャンピオンを獲得し、2002年から世界にチャレンジした。2008年から全日本ロードに戻り活動を続けてきた。その間、大怪我も何度も負ったが不屈の精神で復帰してきた。自分自身のチームでJSB1000クラスを戦うとは思っていなかったという関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)。2023年シーズンは、全日本ロードレース選手権の最高峰JSB1000クラスで4シーズン目を迎える。


 2020年に型落ちのBMW S1000RRでJSB1000クラスに進出。昨年よりM1000RRに乗り換えたが、運送会社の輸送ミスでドイツからのパーツ到着が遅れ、予定が大きく狂った状態で開幕戦を迎えていた。それでもニューマシンの状態を理解しながらペースを上げ、ほぼスタンダードの状態ながらシリーズランキング9位とシングルゼッケンを獲得した。


 また、チームとしても初めて鈴鹿8耐に出場。現状のパッケージの中で最大のパフォーマンスを出すというスタンスで14位で完走を果たし、2023年の参戦権も獲得している。


「間もなく新しいシーズンが開幕します。今年も三明電気工事様を始め、多くの方のサポートのおかげでレース活動ができます。本当にありがとうございます」と関口。


「昨年から投入したBMW M1000RRは、とてもポテンシャルが高く、試行錯誤しながらレースを重ねていきましたが、まだまだ引き出す部分が残っています。まずは開幕戦モビリティリゾートもてぎで、上位を狙えるようにチーム一丸となってチャレンジしていきます」

2022全日本ロード:関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)


 また、J-GP3クラスには、“リーチ”こと高平理智(たかひら・りいち)を開幕戦もてぎ、第3戦SUGO、第4戦筑波にスポット参戦させる。


「赤ちゃんのころから知っているリーチを同じチームで走らせるのは感慨深いですね。自分の経験してきたことを、少しでも伝えて、役に立てればいいと思っています」と関口。


 高平は「関口さんのチームで走らせていただけるのは、とてもうれしいです。初めての全日本なので全力で挑んで、成長できればと思っています。アジアタレントカップも始めての海外でのレースになるので精一杯頑張りたいです」と意気込んだ。


 IDEMITSU ASIA TALENT CUP(イデミツ・アジア・タレント・カップ)への参戦も決まっているが、今年は開幕が8月のため、全日本ロード前半戦にスポット参戦することになった。この1月に14歳になったばかりの中学生ライダーは、全日本ロードでは最年少となる。


 関口は、昨年の12月に47歳となった。関口自身も、この年齢まで現役でいるとは思っていなかったという。


「こんなに長くレースを続けられるとは、思っていませんでしたが、まだレーシングライダーとして成長している実感があります。それがある限りは走り続けていきたいと思っています」


 関口のJSB1000クラスへのアプローチは、これから主軸となっていくであろうプライベーターの指針になる可能性が高い。それは関口が紆余曲折しながら経験してきたことから確立されてきたものでもある。2023年の関口が、どこまで上位に食い込んでいけるか注目したいところだ。

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