榎戸育寛が2023年限りでの引退を発表。全日本ロードで活躍、Moto2スポット参戦も経験

2023年10月22日(日)19時53分 AUTOSPORT web

 10月22日、全日本ロードレース選手権に参戦している榎戸育寛が2023年シーズンを持ってレーシングライダーを引退することを自身のSNSを通じて報告した。


 榎戸は1998年生まれの25歳のライダーで、2015年に全日本ロードデビューしてST600クラスに参戦した。初年度はランキング9位となったが、クラス2年目の2016年には最終戦鈴鹿で劇的な大逆転劇を演じて自身初のST600チャンピオンに輝いた。


 翌2017年には、全日本ロードのJ-GP2クラスに参戦を開始し、アジアロードレース選手権の鈴鹿ラウンドにスポット参戦、そしてロードレース世界選手権の第15戦日本GPにてMoto2にもワイルドカード参戦をした。


 自身初のMoto2では25番手と後方スタートになるも、決勝レースではオープニングラップから怒涛の10人抜きを披露。フル参戦ライダーたちの中でバトルを繰り広げて14位でフィニッシュし、2ポイントを獲得する印象強い走りを見せた。

榎戸育寛/Teluru MOTOBUM Racing Team


 その後全日本ロードでも引き続き活躍を見せる榎戸は、2019年までJ-GP2クラスを戦った。2019年は昭和電機株式会社に正社員として入社し、新たにSDG Mistresa RT HARC-PROから参戦していた。


 以降も広報社員として全日本ロードを舞台に戦い続け、2020年と2021年はST1000クラスに参戦し、ランキング5位と4位で終えている。2022年は最高峰のJSB1000クラスにステップアップし、さらに自身初の鈴鹿8耐にも挑戦した。


 そして2023年はST1000クラスに復帰し、第3戦SUGOと第6戦オートポリスのレース1で優勝を飾り、チャンピオン争いを展開。ランキング2位につけ、第8戦鈴鹿の王座決定戦に挑み、予選ではフロントロウを獲得した。しかし、決勝では激闘のなかで3周目に痛恨の転倒があり、ランキング4位で終えることとなった。


 全日本ロードにおいてはいずれもランキング10位以内で終えており、参戦した4クラスでポテンシャルの高さと速さを発揮してきた榎戸。レース以外では明るいキャラで人気も高く、注目を集めていたが、2023年限りでレース人生に幕を閉じることを発表した。


 榎戸は自身のX(旧Twitter)で「鈴鹿最終戦をもちまして、ライダーを引退します。6歳からバイク漬けで本当に楽しかった。たくさん可愛がって、構ってくれてありがとうございました! 関わってくれた全ての方に感謝です。幸せな19年間のライダー生活でした! 『榎戸育寛』は不滅です。さあ! また会いましょう! ばいばーい」と報告している。





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