トロロッソ・ホンダF1密着:日本のファンだけでなくホンダ社長の熱い激励にドライバーも奮起

2018年3月22日(木)20時26分 AUTOSPORT web

 オーストラリアGPへ向かう直前、トロロッソ・ホンダのドライバー2人は、東京・六本木で催されたキックオフイベントに参加。日本のファンから熱いエールをもらった。


 今年、初めてF1のフル参戦ドライバーとなったピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーにとって、オーストラリアGPは初めて臨む開幕戦。だが、メルボルンのパドックでの2人には、そんなことを感じさせない自信が感じられた。 


 それは日本を出発する前にエールをもらったのは、ファンからだけではなかったからだ。ガスリーはこんなエピソードを語ってくれた。


「イベントの後、ホンダの社長と一緒にランチを食べる機会があった。そこで社長は『全力でサポートするから、君たちも頑張って』と励ましてくれたんだ。F1は開発の競争だから、メルセデス、フェラーリ、ルノーに追いつくためには僕らはそれ以上の開発をしなければならない。ただ、まだ僕らのコラボレーションは始まったばかりだということを考えれば、ここまではいい仕事をしていると思う。方向性は間違っていない」

ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの立ち看板

 栃木県にある本田技術研究所『HRDさくら』もオーストラリアGPに向けて、信頼性の確認を行い、万全の体制でパワーユニットを2人に供給する。


「テストの最終日に起きたトラブルは、電気系がらみでちょっと変なデータが出たために止めました。そのデータを精査し、不具合や不適切なところを特定できたので、それをキャリブレーション(正しく調整)し、ダイナモ上で確認して、最適にしたものを持ってきています」と田辺豊治ホンダF1テクニカルディレクターは語る。


 田辺TDにとっても、F1の現場は2007年以来、11年ぶりとなる。
「今回は個人的に久しぶりのF1開幕戦になり、身の引き締まる思いです」という田辺TDだが、同時に「チームはこの日のために多くの努力を重ね、シーズン開幕に向けいい準備ができました。いまできるところはすべてやってきたと思います。チーム一丸となってレースに挑みます」といい緊張感に包まれている様子。


 開幕戦へ向けた抱負を尋ねられると、地に足をつけて次のように語ってくれた。


「確実にレースを走りきる。それが最初の目標で、第一歩です」


AUTOSPORT web

「ホンダ」をもっと詳しく

「ホンダ」のニュース

「ホンダ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ