2026年に新型エルグランド登場? ニッサン、EVや軽の新モデルと新技術の投入計画を発表
2025年3月27日(木)20時43分 AUTOSPORT web

日産自動車は3月26日、ニッサンとインフィニティ両ブランドの新商品と新技術の投入計画をアナウンスした。
今月11日に内田誠社長の退任を含む来年度4月1日からの新経営体制を発表したニッサン。同社は、グローバルで展開する『ニッサン』ブランドと、北米市場を中心に展開しているラグジュアリーカーブランド『インフィニティ』において今後2年間に投入予定の市販モデルと新技術を公開し、新商品を通じ「業績の向上、顧客ロイヤリティの向上、新規のお客さまの獲得、収益性の向上と持続可能な成長」を目指すことを明らかにした。
第一に触れられた“商品ラインアップ”については、市場ごとに顧客のニーズに合わせた最適な市場戦略を導入しながら、2025年度から翌26年度にかけて新型車とマイナーチェンジ(MC)車を投入することでセグメントのカバー範囲を拡げ、ラインアップを活性化させるという。また、この中ではパワートレインに対するニーズの多様化に応えるため、車種ごとにハイブリッド技術、電気自動車、ガソリンエンジンを設定するとした。
現在はチーフ・プランニング・オフィサーを務め、来年度からは内田社長の後任として最高経営責任者(CEO)に就任するイヴァン・エスピノーサ氏は具体的な新型モデルの名称を出しながら次のように語った。
「今後2年間で、新型リーフや新型マイクラEVを含む魅力あふれる商品ラインアップを構築します。さらに、SUVのラインアップを刷新し、運転体験を向上させます。また、次世代e-POWERは新次元の洗練された高効率な走りを実現します」とエスピノーサ次期CEO。
「私たちは最高のニッサンを体現する商品に投資し、世界中の熱いファンの皆さまとニッサンを支えてくださっているお客さまにワクワクする体験をお届けすることをお約束します」
エスピノーサ氏のコメントの中で登場した新型『リーフ』は、この3代目モデルでクロスオーバーに一新されることが明らかに。『アリア』から採用されたCMF EVプラットフォームを採用することになる新型モデルは空力性能の大幅な向上に加え、“3-in-1パワートレイン”による効率的なエネルギーマネジメント、優れたパッケージング、走行性能の向上を実現し、加えて大幅な航続距離の改善を見込んでいるという。
もう一台の『マイクラ』は、ルノーとの協業により生産されるスタイリッシュなコンパクトEVであり、2025年度に新型リーフと、高速走行時の燃費を最大15%向上させることを目指す第3世代のe-POWERを搭載する『キャシュカイ』とともにヨーロッパ市場へ投入される予定だ。
このほか、北米、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、インド、オセアニア地域と並んで主要な投入モデルが明らかにされた日本では、新型リーフと新型軽自動車を含む多様な新型車とMCモデルが登場することがアナウンスされた。さらに、2026年度には次世代型『ローグ(日本名:エクストレイル)』にも搭載される第3世代e-POWERを搭載した新型“大型ミニバン”の登場も決定。これが『エルグランド』の新型モデルになるのか現時点では定かではないが、詳細情報が発表される2025年後半が待ち遠しいところだ。
一方、ニッサンブランドとのいっそうの差別化が図られることがアナウンスされたインフィニティは、3列シートSUV『QX60』のMCモデルや、フルサイズSUV『QX80』のスポーツパッケージを販売するほか、新型クロスオーバークーペの『QX65』を北米とラテンアメリカ、中東地域に投入する。
さらに、2028年度には『QXeコンセプト』にインスパイアされ、最新のインフィニティデザインと技術が取り入れられるSUV EVが同ブランドのラインアップに加わる予定だ。