ニッサンGT-RニスモGT3の18年仕様にBoP変更。ライバル勢の脅威に!?

2018年4月6日(金)19時38分 AUTOSPORT web

 いよいよ4月7日に開幕するスーパーGT第1戦岡山。GT300クラスでは注目のポイントのひとつとして2018年バージョンのニッサンGT-RニスモGT3の参戦があるが、開幕を前にしてこの参加条件が変更されている。


 これまでも世界中のGT3レースで多くの実績を残してきたニッサンGT-RニスモGT3は、ライバルに対してアップデートを行うべく、2018年バージョンとしてエンジンのドライサンプ化による搭載位置の変更や、低重心化、重量配分の最適化、軽量化と剛性の向上など、さまざまなパフォーマンスアップに向けた改良が行われた。


 2018年のスーパーGT GT300クラスでは、GT3オフィシャルパートナーチームとしてGAINERが2台を走らせることになるが、これまでのところ2台ともにテストではタイムが伸びず、上位をうかがう兆しは見られなかった。その原因は、改良によってスピードが上がるであろうと見越されたか、性能調整の面で厳しい数値となっていたためなのは間違いない。


 特に最大過給圧の数値が低く、今までのGT-Rでも武器であったストレートスピードに苦しんでいた様子。これまで得意としていた富士でのテストでは、15年仕様の方が18年仕様よりも良好なタイムが記録されていた。


 GT300クラスに参戦するFIA-GT3車両の参加条件は、スーパーGTと提携するブランパンGTシリーズのものが使用されており、ヨーロッパでもニッサンGT-RニスモGT3の18年仕様はテストで苦戦していたが、4月3日、スーパーGT第1戦岡山について、ニッサンGT-RニスモGT3の18年仕様の参加条件が変更された。


 新たな参加条件では、BoP重量を含む車両重量が5kg軽減されたほか、最低地上高もフロントが下げられ、給油リストリクターも軽減。また、最大過給圧の数値が高められた。パフォーマンスとしては有利なものになるのは間違いなく、ライバル勢は「GT-Rが開幕では来るはず」と警戒する。


 ただ話を聞いてみると、この状態では一度もテストをしたことがないため、セットアップを含め「やり直し」になる部分があるという。そのためすぐに速さを発揮することはできないかもしれない。とは言え、18年仕様のGT-Rにとって“朗報”なのは間違いないだろう。


 なお、4月3日に発表されたBoPでは、同じく日本車のGT3カーであるホンダNSX GT3も最低地上高が下げられた。こちらも一気に速くなる……というわけではないが、パフォーマンスアップに繋がるはずだ。

GAINER TANAX triple a GT-RとGAINER TANAX GT-R


AUTOSPORT web

「GT-R」をもっと詳しく

「GT-R」のニュース

「GT-R」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ