19歳の新人ツーク、DTM公式テストで総合トップタイム。ミューラーが続きアウディ1-2

2022年4月7日(木)16時42分 AUTOSPORT web

 4月5〜6日、ドイツ・ホッケンハイムでDTMドイツ・ツーリンカー選手権の2022年シーズン開幕前の公式テストが行われ、アテンプト・レーシングの“ルーキー”、マリウス・ツークが66号車アウディR8 LMS Evo IIを駆り2日間の総合トップタイムをマークした。


 19歳のドイツ人ドライバーは、エスミー・ホウキー(T3モータースポーツ)と開幕戦でニック・キャシディの代役を務めるセバスチャン・ローブ(レッドブル・アルファタウリ・AFコルセ)を除く28名が参加したテストの初日、午後のセッション2で1分38秒344をマーク。2日目に設けられた2回のセッションでこのタイムが更新されなかったため、プレシーズンテスト最速ドライバーとなった。


 計4回のテストセッションのうち2回目では、気温が低くまた路面が湿っていた1回目のセッションからコンディションが回復したことで、多くのマシンがタイムアップを果たした。最新のアウディR8 LMSでベストタイムを刻んだツークのラップも、このセッションで記録されたものだ。


 水曜の夕方に終了した最後のセッションでベストタイムをマークしたニコ・ミューラー(チーム・ロズベルグ)は、51号車アウディR8 LMS Evo IIで1分38秒532をマークし、ルーキーのタイムにもっとも近づいた。2日目午後のセッション2番手となったミルコ・ボルトロッティの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo(GRTグラッサー・レーシング.com)がこれに続き全体の3番手となっている。タイムは1分38秒644だ。


 元DTM王者で2年ぶりにシリーズに復帰するレネ・ラスト(アウディR8 LMS Evo II/チーム・アプト)は総合4番手。ここまでが1分38秒台のタイムで、ルーカス・アウアー(メルセデスAMG GT3/メルセデスAMG・チーム・ウィンワード)以下、総合25番手のシェルドン・ファン・デル・リンデ(BMW M4 GT3/シューベルト・モータースポーツ)までが1分39秒台に入っている。


■DTM初参戦のポルシェ勢は下位に沈む


2022年シーズンのDTMに参戦するドライバーたち
2022年DTMホッケンハイム・プレシーズンテスト総合結果(PDFが開きます)


 今回のテストではミッドシップカーがトップ4のポジションを独占したが、トップ10の残りの多くはメルセデスAMG GT3勢によって構成されている。これに該当するのはアウアー、ミカエル・グルニエと僚友のマーロ・エンゲル(メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング)、そして前年王者のマキシミリアン・ゲーツ(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード・レーシング)だ。


 彼らの後方には火曜午後に自己ベストを出した元王者マルコ・ウィットマンが続き、新型M4 GT3を走らせるBMW陣営の最上位につけた。トップ10最後のひとりは1986年のシリーズ王者の長男で、ウィットマンから1000分の2秒おくれの1分39秒119をマークした“DTMルーキー”ニッキー・ティーム(ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo/T3モータースポーツ)となっている。


 今季、シリーズに初参戦するポルシェ勢はトップ10に入ることができず。1分39秒532というタイムを設定したローレンス・ファントール(ポルシェ911 GT3 R/SSRパフォーマンス)が総合17番手、チームメイトのデニス・オルセンは総合19番手につけた。


 ABBフォーミュラE世界選手権との日程重複により開幕戦ポルティマオを欠場するニック・キャシディ(フェラーリ488 GT3 Evo/レッドブル・アルファタウリ・AFコルセ)は総合23番手でテストを終えている。


 ホッケンハイムでのプレシーズンテストを終えたDTMは、4月30日から5月1日にかけて開催される2022年オープニングラウンドのためにポルトガルに移動する。

ニック・キャシディとセバスチャン・ローブが共有する37号車フェラーリ488 GT3 Evo(レッドブル・アルファタウリ・AFコルセ)
DTMを運営するITR GmbHのゲルハルト・ベルガー代表(左)と元WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブ(右)
2022年のDTMはメルセデスAMG、アウディ、BMW、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニの計6社が参戦する

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