36歳カバーニの“新章”は初の残留争い「引退するためにバレンシアに来たわけではない。今僕が…」

2023年4月7日(金)11時43分 サッカーキング

カバーニがバレンシアの現状と自身の未来に言及 [写真]=Getty Images

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 バレンシアのウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、シーズン終盤戦への意気込みを語った。6日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 バレンシアは昨夏、コパ・デル・レイ(国王杯)準優勝の立役者でもあるホセ・ボルダラス氏を解任し、後任にはジェンナーロ・ガットゥーゾ氏を招へい。加えて、FWサム・カスティジェホやFWサムエウ・リーノ、そして目玉の補強としてFWエディンソン・カバーニを獲得した。しかし、前任者のボール非保持のスタイルから、ボール保持のスタイルへと舵を切ったのだが、思うように勝ち点を積み上げられずにいると、W杯中断明け以降はラ・リーガ8試合未勝利の苦境に陥ってしまう。この状況を受けてガットゥーゾ氏が退任し、ボロ暫定監督を挟み、今年2月にルベン・バラハ氏が新監督に就任。レジェンドの下で残留を目指すバレンシアは、3日の第27節ラージョ・バジェカーノ戦で勝ち点1を獲得したことにより、降格圏を脱出した。

 今季は37年ぶりのセグンダ降格の危機に立たされているバレンシア。これまで残留争いとは無縁のキャリアを歩んできたカバーニは「こんな状況で生活するのは初めてだ」と口にしつつ、「シーズン当初は、たくさん攻める、パフォーマンスを発揮する…という期待が寄せらていたが、それが大きくなりすぎていった…今はあの難しいチームから脱却しつつある。何をやっても、いつも何かが足りなかったよ。状況を変えるために、これからも努力を続けていく」と生き残りに向けて決意を語った。

 カバーニ自身も今季はリーグ戦5得点と鳴りを潜めると、今年2月からは約1カ月近く負傷により戦線を離脱するなど、歯痒い時期を過ごしていた。それでも同選手は「自分の決断にとても満足している。ラ・リーガが大好きだ。ケガという挫折を味わったけど、楽しんでいるし、もっともっと楽しめるように、そしてより高いレベルで楽しめるようにと願っている」と胸中を明かした。

 今年2月に36歳の誕生日を迎え、選手キャリアの晩年期に差し掛かっているカバーニ。セリエAとリーグ・アンで得点王に輝き、ウルグアイ代表として歴代2位となる得点数を記録する“稀代の点取り屋”は「引退するためにここに来たわけではない。このクラブで自分の道を切り開きたいんだ。僕はバレンシアがうまくいくことを一番に望んでいる。もしある日、うまくいっていないと感じたら、世界中の愛と敬意をもって、クラブとファンに伝え、フットボールから離れるつもり…」と告白。それでも「今、僕が最も切望しているのは、バレンシアがうまくいき、あるべき姿になることだ」と名門復権に尽力することを誓っている。

 熾烈極める残留争いは残り11試合。これまでに多くのものを勝ち取ってきたカバーニの“新章”で描かれるのは、バレンシアを救う物語なのだろうか。

サッカーキング

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