【春巡業敦賀場所】一山本がまさかの“十一”山本に変身!初体験の横綱との三番稽古に「勉強になりました」

2025年4月8日(火)19時29分 スポーツニッポン

 大相撲の春巡業が8日、福井県敦賀市で行われ、平幕の一山本(31=放駒部屋)が横綱・豊昇龍(25=立浪部屋)と三番稽古を行った。

 いつもは稽古場では控えめにしている一山本が朝稽古の「結び」を務めた。午前10月12分、土俵に入った豊昇龍が稽古の相手に一山本を呼んだ。横綱は説明する。「指名した理由は先場所負けているから。金星配給も悔しいこともある。どうやって取るか試したかった」

 伏線は春場所9日目。一山本がすくい投げで勝利し、北海道勢として41年ぶりの初金星を獲得した。横綱が本場所で負けた相手を場所後の稽古で指名して「負のイメージ」を払拭させるのはこの世界の常識。この日もやる気満々の豊昇龍が立ち合いの出足、重心の低い姿勢で圧倒。一山本も何とか距離を取って突き放したかったが、思惑通りにはさせてもらえず、相手のいなし、引きに前に落ちた。結局11番連続で取って一番も勝てず、ぶつかり稽古でも「横綱の壁」にぶち当たり、何度もころがされた。

 全く歯が立たなかった“十一”山本は「横綱は土俵際が重いし、低い」とお手上げの様子。それでも横綱に三番稽古で鍛えてもらうのは地力強化を認めらたことにほかならない。収穫十分の11番に「番付が低かったら指名されなかった。いい勉強になったので、今後の糧にしたい」と前向きに捉えていた。自己最高位だった春場所は負け越したものの横綱、大関を撃破するなど長身と懐の深さを生かした取り口は進化する一方。横綱に恩返しをする日は遠くない。

スポーツニッポン

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