当たりが止まった吉田正尚に現地識者が辛口コメント「契約したのはパワーヒットを信じていたから」

2023年4月12日(水)17時50分 ココカラネクスト

吉田は11日のレイズ戦で3打数ノーヒットに終わった。(C)Getty Images

 鮮烈な記憶とは裏腹に、数字は伸び悩んでいる。

 レッドソックスの吉田正尚は現在、打率が2割1分台、本塁打も僅かに1本と、シーズン前からの期待に応えられずにいる。開幕カードとなったオリオールズとの3連戦では2試合でマルチ安打を記録し、続くパイレーツとの初戦では、本拠地の名物であるグリーンモンスター越えのメジャー初本塁打を放った。しかし、10試合の出場で安打数のトータルは8本と持ち前の打撃力を発揮できずにいる。

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 3月のワールド・ベースボール・クラシックではメキシコ戦での劇的な本塁打や、大会新記録となる13打点の活躍もあり、MLBでの注目度もさらに高まったものの、厳しい現実を突きつけられている現状だ。

 入団時は5年総額123億円を超える大型契約も話題となっていただけに、現地メディアでもここまでのパフォーマンスには辛口の評価が報じられている。

 地元放送局『NBC Sports Boston』のレポーター、ジョン・トーマス氏は4月11日、公式サイト上で日本人ルーキーのスタッツを「cold snap(寒波)」と表現しながら、打撃の印象などを述べた。

 トーマス氏は、ポジティブな点として「前評判通り、ヨシダはストライクゾーンを熟知している。メジャーリーグでのキャリア9試合で、三振(3つ)の2倍の四球(6つ)を記録している。最近、特にチェンジアップへの反応が少し増えたが、彼はまだストライクゾーンを余裕をもって見極めているように見える。それは成功のための強固なベースラインだ」と定評のある選球眼を評した。

 だが一方で、低打率、本塁打の少なさに言及しており「レッドソックスがヨシダと契約したのは、彼がパワーヒットを打つと信じていたからだ」と述べ、その上で「気になる点」として、ゴロが多いことを挙げており「本塁打以外、ほとんどがグラウンド(に転がる打球)を打っている」と指摘。

 さらに「打率・213は、彼のコンタクトが概して弱いことを強調している。これはレッドソックスが支払った金額とは合致しないし、クリーンナップの打撃ではないことは確かだ」と苦言を並べた。

 またトーマス氏は「レッドソックスは、ヨシダにオールスターショートのザンダー・ボガーツに代わる活躍を期待しているのだから、これは問題だ」と主張、加えて「ヨシダが何者なのかはまだわからないが、その答えがフランチャイズの未来を形作るかもしれない」として、球団の今後へも含みを持たせている。

 現地時間4月11日のレイズ戦では3打数ノーヒット、ここ5試合でもヒットは3本と苦しい状況が続いている吉田。周囲の厳しい評価を覆すためには、目に見える結果を残し続けるしかない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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