痛恨「9打」でもまだ勝てる 小島彩夏は大会連覇へ「ポンポンやっていきたい」
2025年4月16日(水)9時30分 ALBA Net
小島彩夏が、大会連覇へ虎視眈々(撮影:藤井孝太郎)
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー CRÉATION DREAM CUP 初日◇15日◇葉山国際カンツリー倶楽部 (神奈川県)◇6194ヤード・パー72>
昨年覇者・小島彩夏が、初優勝を果たしたコースに戻ってきた。初日は強風が吹き荒れる難コンディション。ダブルパー以上を叩くアクシデントにも見舞われたが、それまでの貯金に救われ、1オーバー・4位タイでホールアウト。「まだ優勝争いできる」と前を向いた。
この日はチップインイーグルを奪うなど、前半8番までに後続に2打差をつけてリード。順調にスコアを伸ばしていたが、続く9番でアクシデントが発生。右からアゲンストの風が吹く中で放ったティショットは左のOBへ。打ち直しの3打目はコースに留まったものの、ボールは左サイドの木の裏。4打目、5打目では連続してトップするミスショットが出て、気づけばそのホールは「9」。「トリは覚悟したけど、試合のパー4でここまで打ったことはない」と、自身も驚きを隠せなかった。
「去年はこんなに風が吹いていなかったので、考えすぎずに振れていたんですけど、今回は1打1打がすごく重いです」。最大瞬間風速は11.2メートルを記録し、終始強風に悩まされる一日となった。冷静で精度の高いショットが求められる中、最終ホールでは後半初のバーディを奪ってホールアウト。最終日への望みをつないだ。
「相性はいい」と話す葉山国際カンツリー倶楽部は、高低差が特徴の山岳コース。「ここのコースは打ち下ろしが多い。それが好きな理由だと思います。風が吹いてるとまた別ですけど…(笑)」。持ち球のドローボールで攻めきれず、コースマネジメントに苦戦する場面もあったが、得意コースに自信をのぞかせる。
昨年(1日競技)は自己ベストタイの「65」をマークして優勝。「これだけ風が吹いているのでどうなるかわからない。まだチャンスはある。自分らしくポンポンやっていこうかな」。その言葉どおり、小島は打つクラブを選んで球筋をイメージしたらすぐに構え、ピンをデッドに攻めるプレースタイル。振り切るショットを武器に、得意コースで大会2連覇を目指す。(文・小池文子)
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