阿部監督采配ズバリ!巨人64年ぶり「2番捕手」起用の甲斐がV打 キャベ&坂本抹消のピンチをチャンスに

2025年4月16日(水)5時30分 スポーツ報知

ファンの声援に応える甲斐(カメラ・小林 泰斗)

◆JERA セ・リーグ 巨人1—0DeNA(15日・東京ドーム)

 緊急事態の中で、虎の子の1点を守り切った。黒基調の3rdユニホームに身を包んだ阿部監督は試合が決すると、歓声を浴びながらナインらとハイタッチを交わした。連敗を3で止め、1試合で勝率5割に復帰し、3位浮上。「もうとにかく広島の悪い流れで来て、こうやって勝てたのが一番大きいかなと思います」と胸をなで下ろした。

 打率1割2分9厘と不調の坂本と12日の広島戦で左手親指を負傷したキャベッジが登録抹消され、打線を組み替え臨んだ一戦。岡本が今季初めて三塁で先発し、大城卓が一塁で同初スタメンで出場した。さらに巨人では61年の藤尾茂以来64年ぶりの「2番・捕手」として、試合前時の出塁率3割8分2厘の甲斐を据え、同5割の泉口を2戦連続「1番」で起用。「出塁率がいい2人を1、2番に置いて、何とかクリーンアップにつなげてほしいというね。皆さんからも指摘頂いてるんで、やってみました」と、説明した。

 その起用がズバリとハマる。3回1死二塁から泉口が左前打でつなぎ一、三塁で甲斐がジャクソンから右前へ先制V打だ。「欲を言えばもう1点でもほしかった場面ですけど、みんな必死に打ちにいっていますから。勝ったから何でもいいです」と、指揮官は前向きにうなずいた。

 阿部監督から継承された背番号10をつける甲斐。タイプは違えど、ここまでリーグ4位の打率3割5分2厘と守備面だけでなく「打てる捕手」として欠かせない存在となっている。指揮官も「思い切りもいいし、そこからの切り替えもできる。他のバッターもマネしてほしいと思いますね」と賛辞を贈り、「“くそボール”でも強引に振ったり、ああいうのは悪くはない。ストライクと思って振りにいってると思うし、決め打ちを自分でできるぐらい、度胸を据えてやっていると思う」とも評価する。

 開幕前には丸が負傷離脱し、エース・戸郷も不調で再調整中。さらに2人が1軍から離脱する事態となったが、「とにかくいい形で連敗を止められましたので。明日も今いるこのメンバーでやるしかないので、精いっぱいやらせます」。今は一丸となり、再び白星を重ねていく。(田中 哲)

スポーツ報知

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