ロッテ・山本がプロ5年目の待望1号決勝3ラン 育成出身苦労人が「泥くさく食らいついて」

2025年4月17日(木)5時29分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ロッテ4—0日本ハム(2025年4月16日 ZOZOマリン)

 ライトセーバーを振りかざしているようだった。左翼席に消えた放物線。ロッテ・山本は、バットを高く掲げて見送った。「どうしたらいいか分からなかった」。手応えは完璧だったが、何せ初めての経験だった。

 0—0の6回1死一、二塁。杉浦の代わりばなの初球、134キロのカットボールを叩いた。プロ5年目で待望の1号。日本ハムに喫していた昨年からのZOZOマリンでの8連敗と、4連敗を止める決勝の先制3ランとなった。この日は「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」が18〜20日に幕張メッセで開催されることを記念した「STAR WARS NIGHT」。映画の中のヒーローのようにチームを救った。

 開星(島根)出身で20年育成ドラフト3位の苦労人。22年秋のフェニックス・リーグを視察した吉井監督から、名前の大斗(だいと)をもじり「ダイナマイト」と命名された。だが、昨季イースタン・リーグで本塁打、打点の2冠王も1軍では結果を出せなかった。それでも今春のオープン戦から、打席で感じたことを整理する野球ノートを書き込むなど努力を続けた。「泥くさく食らいついて」と最高の結果につなげた。

 一発の直前には先発で好投していた田中晴に「決めてくるから」と予告。初めてお立ち台にも立ち「自分のバットで流れを変えたいという気持ちで試合に臨んでいる。毎試合ダイナマイトを爆発させたい」と高らかに宣言した。(大内 辰祐)

 ≪鳥取出身野手56年ぶり≫山本(ロ)がプロ初本塁打。鳥取県出身のプロ野球選手では1988年5月18日の巨人戦(平和台)で投手の川口和久(広)が打って以来、37年ぶり。野手では松原良明(近鉄)が69年8月17日の東映戦(日生)のダブルヘッダー第2試合で打って以来、56年ぶり。

 ▼ロッテ・吉井監督(プロ1号の山本は)打席での個人の戦術戦略がうまくできるようになった。真っすぐ狙いであれをガンッて打てるのは、そういう準備ができていたからだと思う。

スポーツニッポン

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