アメフト関学大 花巻東出身のDL八木が「躍動」デビュー 大谷翔平の後輩が定位置狙う

2024年4月20日(土)18時2分 スポーツニッポン

 ◇アメフト交流戦 関学大30ー7慶大(2024年4月20日 王子スタジアム)

 相手OLにいなされ、倒されても、関学大DL八木駿太朗(2年)は向かっていった。後半から巡ってきたトップチームでのデビュー戦。プレーごとに対応力が上がり、あとわずかでQBサックの「見せ場」も作り出す。「まだまだの部分もあったし、最後はバテて、足が動かなくなってしまった」。反省ばかりを口にしながら、手にした収穫が表情を明るくしていた。

 長い歴史を刻む関学大アメフト部で、史上初となる花巻東高野球部出身。高3の選抜大会(2022年)で、甲子園の土も踏んだ。初めて「6番・右翼」で先発に抜擢された市和歌山との1回戦は4ー5で敗退。「自分のミスで失点してしまって…」。同年夏は県大会で敗れ、高校野球には、ホロ苦い思いが残った。

 白球を追っていたその当時、「大学では違うスポーツをやってみたい」と心に決めていた。選んだのが、コンタクトスポーツの代表格アメフトだった。「アメフトは自分の責任、ミスで大崩れしてしまう責任のスポーツ。特に関学大はファンダメンタルにこだわっているな、と感じる部分はある」。未経験者ながら、入部時に97キロだった体重を105キロまで増やす努力と、「一塁ベースを駆け抜ける全力疾走」を徹底した花巻東イズムで台頭。大村和輝監督は「真面目で、うまくなるスピードが早いし、(秋のリーグ戦では)出てこないと困る選手」と期待を寄せる。

 今でもLINEで連絡を取り合う花巻東高野球部の佐々木洋監督には、大谷翔平菊池雄星らMLBで活躍する同校先輩の研鑽する姿を教えられてきた。「やっぱり妥協しないように自分を律することができるのはすごいと思う。少しでも近づけるように…」。あふれる才能に、その姿勢が加われば、日本一の名門でもレギュラーを取る力はある。

スポーツニッポン

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