ソフトバンク、「白のキセキ」初戦は今季最長4時間46分ドロー 14四死球&18残塁でも負けなかった

2024年4月21日(日)5時45分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ソフトバンク3−3オリックス(2024年4月20日 ペイペイD)

 18残塁で負けなかった——。ソフトバンクは20日、オリックスと延長12回、3—3で引き分けた。0—3の6回に無安打ながら6四死球などで3点を奪って同点とし、救援陣の好投で引き分けに持ち込んだ。14四死球は過去に2度ある“球団タイ記録”。ユニホーム配布イベント「白のキセキ」の初戦は小久保裕紀監督(52)も苦笑いするしかない不思議なドロー劇で終わった。

 今季最長4時間46分のロングゲーム。小久保監督は0—3から同点に追いついた6回の攻撃を苦笑いしながら振り返った。

 「まさかのあのイニング。四球でどうなるかと思ったけど、あんな野球もあるんやなと」

 1死から6四死球を選んで無安打で3点が入った。オリックスの2番手・山田に対して牧原大、周東、今宮が3連続四球。満塁となり、柳田の押し出し死球で1点を返した。なおも1死満塁で山川が3番手・阿部から中犠飛を放ち、1点差に迫る。さらに近藤が四球を選んで2死満塁となり、続く栗原が押し出し四球を選んだ。“鷹の目”を利かせて同点に追いついた。

 ただ、追い越せなかった。2死満塁でプロ初スタメンの緒方が空振り三振。14四死球をもらって塁上をにぎわせながら、今季最多18残塁の拙攻とあと1本が出なかった。2番手の石川ら6投手が無失点で引き分けに持ち込み、指揮官は「よくピッチャーが頑張ったよ」とリリーフ陣を称えた。

 この日は12四球、2死球だった。14四死球は91年5月22日の日本ハム戦、16年5月24日のオリックス戦と過去に2度あり“球団タイ記録”。前日19日も10四死球で、2試合連続の2桁四死球は球団初の珍事だ。2四球を選んだ近藤は「何とか四球でつなげば誰かが決めてくれるという信頼感があるので、ギリギリまで見ることができる」と話す。村上打撃コーチは「2ストライクまで狙い球を打ちにいくが、とにかく全体の出塁率を上げようということが統一されているから(打席で)落ち着いている」と分析した。

 この試合は04年7月に開催された球界初のユニホーム配布イベント「白の奇跡 福岡ドームからの挑戦」の復活初戦だった。「白のキセキ2024」と銘打たれ、球場は白に染まった。白星に手は届かなかったが、本塁打なし、適時打なしでも引き分けた。小久保監督は「まあ、よく負けなかったって感じですよ。チャンスをつぶした後に踏ん張ったけどね。本当に負けなくて良かったよ」と前向きに捉えていた。 (井上 満夫)

スポーツニッポン

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