巨人・山崎伊織が2リーグ制後初の大記録へ 23日・中日戦先発「絶対にゼロっていう気持ちもありますけど」役割全うする

2025年4月22日(火)5時0分 スポーツ報知

ウォーミングアップ中、ファイティングポーズのようなしぐさで軽快に動いた山崎(カメラ・今成 良輔)

 巨人の山崎伊織投手(26)が23日の中日戦(東京D)でダブル快挙達成に挑む。開幕から無失点での4戦4勝を達成すれば2リーグ制後初。開幕連続イニング無失点は現在23イニングで、2007年髙橋尚成の球団記録「28」を射程に捉えている。G球場で21日、汗を流し「絶対にゼロっていう気持ちもありますけど」と意識はしながらも、自然体で先発としての役割を全うすることを誓った。2連戦初戦の22日は井上が先発する。

 大記録を視界に捉えても山崎は冷静だった。ここまで開幕から23イニング無失点で3戦3勝を挙げている右腕は23日の中日戦へ、記録を意識しながらも、あくまで巨人の先発ローテの一角として、自分が果たすべき役割を整然と口にした。

 「絶対にゼロっていう気持ちもありますけど、ポンと点を取られた時になんとか粘ることが大事。先発投手は試合を決定づけるような攻撃をされたらダメ。点を取られても、試合を作れるように投げたいと思います」

 開幕からの連続無失点記録は巨人では07年の髙橋尚成の28イニングが最長。5回を無失点で切り抜ければ並び、5回1/3以上なら球団新記録となる。さらに開幕から無失点で4戦4勝となれば、2リーグ制後初。それでも気負うことなく、アウトを一つひとつ重ねていく。

 好調の理由は修正力だ。ここまで3戦で防御率はもちろん0・00。前回16日のDeNA戦(東京D)では自己最多の10Kを奪った。「ちょっとしたズレから試合の中で自分の調子が悪くなる。そこをなるべくコンスタントに修正できるよう1週間やっている」と小さなズレを丁寧に修正しながら臨機応変に次戦に備えている。

 教訓があった。オープン戦では防御率6・48と苦しみ、一時は開幕ローテ入りも危ぶまれた。「投げてる感じはよかったけど結果が出なかった。打者が打ちやすい、ボールが見やすい、角度がないとかなのかなと思った」。トレーナーにフォームなども見てもらい、キャッチボールから手探りで修正を行った。その結果、テイクバックを少しだけ小さくすると調子が上向いた。「すごく投げてる感じがいいのに結果が出なかった。(フォームの微修正で)ポンと押し上げてくれた感じがした」と、やっと感覚をつかみ開幕を迎えると快進撃が始まった。

 エース・戸郷が不振で2軍調整となるまさかの事態が発生したが、山崎が井上らとともに先発の柱としてチームを支えている。試合がなかったこの日は、G球場でブルペン投球や短距離ダッシュなどで調整。「絶対に点は取られる時は来ると思うんですけど、1点で粘って最少失点でいけるか、というのは気持ちの部分も大きいと思います」。快挙達成なら言うことはないが、仮に点を取られてもチームが勝てばいい。どんな状況でも、強い気持ちと気迫で相手に立ち向かっていく。(水上 智恵)

スポーツ報知

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