引退のアイスダンス小松原美里「やり切ったと心から思える」今後は「コーチの資格取り選手をサポート」

2024年4月22日(月)18時20分 スポーツニッポン

 フィギュアスケートのアイスダンスで北京五輪団体銅メダルメンバーの小松原美里、尊組(倉敷FSC)が22日、2023-24年シーズン限りで解散すると発表した。連名でスケート連盟やスポンサー、ファンなどへの感謝を示した上で「この経験を生かし、どのように生きていくか模索しながら、人としてさらに成長していけるように学び続けます。心よりありがとうございました」とコメントした。

 美里は同日、「ご報告です」として自身のX(旧ツイッター)を更新。「私のスケート競技生活の中で出会った、見守って下さった皆様へ。誠にありがとうございました」と、改めてファンに向けて感謝を述べ、メッセージ画像を添えた。

 以下は投稿されたメッセージ全文。

 応援して下さっている皆様へ

 誠に急ではございますが、先日の3月にモントリオールで開催された世界選手権をもって23年の競技生活の幕を締めることに決めた事をご報告させて頂きます。

 今年は本当に毎試合怪我と戦っていて身体が苦しい中、2月の四大陸選手権では、自己過去最高得点を出すことができ、モントリオールの世界選手権では自分の好きな、練習してきた演技が出来ました。

 こうした今シーズンの経験、そして五輪の夢を叶えられたこと。自分の競技人生をやり切ったと心から思えている自分に気づきました。

 「足るを知る。」

 ひたすらに自分に足りないものを探して、持っていないものを追ってきました。ふと振り返ってみると、競技を通して出会った素敵な人達や宝物のような想い出が満ちていました。

 ここまでスケートを山も谷もカラフルな色で楽しむことが出来たのは、日本スケート連盟の関係者皆様はもちろん、スポンサーの筑波記念病院様、2018年のクラウドファンディングで背中を押してくださった皆様。今まで私の成長を促して下さった氷の上の先生方、壁の先生や心の先生。地元のリンクさん、一緒に時間を過ごしてくれた元パートナー達。尊敬する先輩や仲間達。応援して下さっているファンの皆様と家族のみんな。何よりパートナーのティムのお陰です。関わって下さった皆様ひとりひとり、誰1人欠けていても今の自分はありません。まずはこの文面にて、心より御礼を申し上げたいと思います。

 スケートの競技生活を通して、問題と向き合うこと。向き合う中でも楽しむことを学びました。沢山素敵な経験と大変な中で感じる、より美しい景色を観させて頂きました。

 学んだ事を存分に活かしつつ、これからもひとりの人間として沢山吸収し、より豊かな社会を実現する為の1人になれるよう精進します。

 今後の予定としましては、ご依頼があればの話ですが、アイスショーにプロスケーターとしてティムと出演したり、コーチの資格をカナダで取得する為のコースや試験、レッスンを受講して、コーチングや振り付けなど国を問わず心身健康に選手が頑張れる状況をサポートできるよう行動していきますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。所属事務所は、引き続き同じマネージメント会社が担当致しますので何かあればお声がけください。

 初めてスケートをした時に頬に感じた風の気持ちよさは、23年たった今でも私の類で微笑んでくれています。

 誠に幸せな競技人生でした。

 心よりありがとうございました。

 美里

 マネジメント会社によると、美里は競技者を引退。尊は現役続行などさまざまな可能性を熟考している状況という。今後はアイスショーやプロスケーターとしての活動は継続しながらフィギュアスケート発展のための貢献していく。

 夫婦カップルとして知られる小松原組は8シーズンを戦い、全日本選手権4連覇を含む5度の頂点に立ち、北京五輪にも出場。今季の世界選手権では18位だった。

スポーツニッポン

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