W杯マカオで王曼昱と激闘を演じた張本美和 中国では急成長を称える声止まず「競争力は明らかに向上している」

2025年4月23日(水)18時42分 ココカラネクスト

張本の成長を中国メディアも感じているようだ(C)Getty Images

 4月14日から 20日まで7日間にわたって開催された、「ITTFワールドカップ(シングルス)マカオ2025」で日本勢では、伊藤美誠が銅メダルを獲得。伊藤は中国勢が並んだ女子シングルス4強の一角に食い込み、国際舞台における存在感を示した。

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 また、日本選手でもう1人、大会を通して海外メディアの注目を集めたのが張本美和だ。張本は今大会、4月17日の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で王曼昱(中国)にフルゲームの末敗れ、敗退となった。だが、世界選手権優勝の実績を誇る王曼昱を相手に熱戦を演じた張本への評価は、これまで以上に高まっている。

 中国のポータルサイト『捜狐』では、4月19日に掲載されたトピックの中で、王曼昱を相手に紙一重の差で敗れた張本について、「非常に印象的なパフォーマンスを見せた」など賛辞を綴っている。

 今回の試合は序盤から優勢に進めた張本が、先に3ゲームを奪うなどまさに勝利まであと一歩に迫っていた。16歳がみせた戦いぶりを踏まえ、同メディアは、「特筆すべきは、今年のマカオW杯で初めて王曼昱とフルゲームに持ち込んだ点だ。以前まではストレート負けや中盤で敗れる展開が多かったが、今回は3-1のリードから惜しくも逆転された。これは、張本が年齢とともに実力を着実に伸ばしている証拠であり、王曼昱との実力差も縮まりつつあることを示している」などと分析する。

 さらに、「たとえ今年のマカオW杯で初戦敗退に終わったとしても、張本美和の総合的な競争力は明らかに向上している」と称えるとともに、「王曼昱のようなトップ選手でさえ、あと一歩で敗れる可能性があった。それは、今後の女子卓球界の勢力図が、張本の成長によって大きく塗り替えられていく可能性を示している」と見通している。

 また4月21日の同サイトでも、大会を振り返った日本勢の話題の中で張本を、「中国にとって、今後最大の脅威になり得る存在」と評しており、これまで日本の主力を担ってきた伊藤美誠、早田ひなと比較し、「技術の完成度と攻撃力の面で上回っている」と主張する。

 加えて、現在も国際大会や世界ランキングでも中国選手が上位を占めるとしながらも、「張本美和の急成長により、海外勢の脅威が消えたわけではない」などと論じている。

 大会毎に成長を続ける張本への注目度は高まるばかり。大舞台でさらに飛躍を遂げる瞬間も、決して遠い話ではないはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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