ACL初の女性主審に…山下良美審判員が語るビジョン「男女に関係なく、サッカーはサッカー」

2022年4月26日(火)22時48分 サッカーキング

ACLのメルボルン・C対全南戦を担当した山下主審 [写真]=AFC

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)史上初の女性主審となった山下良美審判員が、男子サッカー界における女性審判員の進出についてコメントした。26日にアジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトが伝えている。

 山下審判員は坊薗真琴副審、手代木直美副審とともに、21日に行われたACLグループG第3節メルボルン・シティ(オーストラリア)vs全南ドラゴンズ(韓国)を担当。ACLの試合に女性審判員のトリオがアポイントされたのは、史上初の快挙となった。

 2019年のFIFA女子ワールドカップやAFCカップなどでも笛を吹いてきた山下審判員は、2021シーズンからJリーグの担当審判員を務めている。同年5月16日の明治安田生命J3リーグ第8節Y.S.C.C.横浜vsテゲバジャーロ宮崎でJリーグ初の女性主審となり、J3リーグ通算9試合でジャッジを担当している。

 大陸最高峰の大会でもアジアの女性主審のパイオニアとなった山下審判員は、AFCの公式インタビューで次のようにコメント。自身の快挙がいつの日か“日常”となることを期待している。

「私たちの将来的なビジョンは、これが普通の状態であるということです。男子の試合、女子の試合、男性審判、女性審判に関係なく、サッカーはサッカーです。すべての審判が、どんな試合でも自分の可能性を発揮できる。これが私たちの未来へのビジョンです」

「この話を聞いた時は緊張しましたが、いい試合をしなければならないという責任もあり、とても幸せな気分でした。プレッシャーではなく、みなさんのサポートを感じていましたし、ピッチに立つとAFC女子審判団の代表であることを実感して自信がつきました」

「AFCの大きなサポートと、男性審判員や選手の理解がなければ、このような成果は得られませんでした。この機会を与えていただき、心から感謝しています」

 また、手代木副審もAFCの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「緊張もしましたが、家族や友人、指導者の方々からたくさん応援していただき、メッセージもたくさん頂いたので、試合前は自信が持てました。私は、この任命にとても感謝しています。良美さんがおっしゃったように、これは私たちのためだけではなく、アジアのすべての女子審判員、アシスタントレフェリーのためのものです」

「私たちの背後には、たくさんの人がいます。私たちを信頼し、モチベーションを上げ、励ましてくれる人たちがいつもいます。私たちはこの試合のために、肉体的にも精神的にもよく準備をし、ベストを尽くしました。これからはチームとして、ハードワークを続け、前進していきたいです」

サッカーキング

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