【香港・クイーンエリザベス2世C】タスティエーラ復活V 堀調教師「強い競馬をお見せすることができました」
2025年4月27日(日)18時46分 スポーツ報知
レーン騎手騎乗のタスティエーラ(中央)がゴール前抜け出す。 プログノーシス(右から2頭目は3年連続の2着) (カメラ・高橋 由二)
◆第51回クイーンエリザベス2世C(4月27日、香港・シャティン競馬場・芝2000メートル)
2度目の香港挑戦で、ダミアン・レーン騎手が騎乗したタスティエーラ(牡5歳、美浦・堀宜行厩舎、父サトノクラウン)が1着でゴール。道中は3、4番手の外につけ、直線追い出されると力強い伸びを見せて後続を振り切った。23年日本ダービー以来となる勝利で、G1・2勝目を挙げた。
同馬は22年11月に東京でデビュー。ダービー後は6戦連続でG1に出走していたが、同年の菊花賞、昨年の天皇賞・秋の2着が最高。初の海外遠征となった前走の香港Cでは、ロマンチックウォリアーの3着に敗れていた。
ダミアン・レーン騎手とはダービーを含めG1を2勝と相性は抜群。名手の導きで、父サトノクラウンが16年に香港ヴァーズを制したシャティン競馬場でのタイトルを手にした。
日本調教馬のVは、21年ラヴズオンリーユー以来4年ぶり。
4度目の香港挑戦で、ジェームズ・マクドナルド騎手が騎乗したプログノーシス(牡7歳、栗東・中内田充正厩舎、父ディープインパクト)は3年連続の2着。4度目の海外挑戦で、川田将雅騎手が騎乗したリバティアイランド(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎、父ドゥラメンテ)は最後の直線で競走を中止した。
堀調教師(タスティエーラ=1着)「久しぶりに香港で強い競馬をお見せすることができました。この遠征では色々な方にお世話になりましたが、この勝利で報われて嬉しく思います。私の厩舎で香港に遠征して1回で勝ったのはモーリスだけで、他の馬は2回目以降に勝っています。馬にとって環境が変わり、順応して能力を出すのは大変なことです。タスティエーラは去年ここを使って勝てはしなかったけど香港への適性を感じたので、ここを目標にしてきました。ダミアン(レーン)は私たちの厩舎のキーマンです。他にもライアン(ムーア)、モレイラ、レイチェル(キング)と常にコミュニケーションをとって、チームとしてフィードバックもらって意見を交換しています。なかでもダミアンとこの馬は縁があり、彼からも『乗りたい』と言う話がありました。(香港カップにかえってきてくれますか?)そうですね(笑)」