【香港・クイーンエリザベス2世C】リバティアイランドが予後不良で安楽死 今年はドバイ・ターフ8着からの転戦

2025年4月28日(月)6時0分 スポーツ報知

下馬してリバティアイランドを気遣う川田

◆第51回クイーンエリザベス2世C(4月27日、香港・シャティン競馬場・芝2000メートル)

 【香港27日=ペン・角田晨、カメラ・高橋由二】香港チャンピオンズデーのJRA海外馬券発売対象G13レースがシャティン競馬場で行われ、クイーンエリザベス2世Cでタスティエーラ(レーン)が海外G1初制覇。23年日本ダービー以来の復活Vで、日本調教馬6頭目の快挙となった。2着はプログノーシスで日本馬がワンツー。23年牝馬3冠のリバティアイランドは、レース中に故障で競走中止。予後不良の診断を受け、安楽死の処置が施された。

 リバティアイランドは、レース中に故障し競走中止。サンデーサラブレッドクラブは同日、左前脚の種子骨靭帯の内側と外側の断裂と球節部の亜脱臼により予後不良と診断され、安楽死の処置となったことをホームページで発表した。

 まさかの悲劇だった。道中で後方2番手を追走すると、向こう正面から徐々にポジションを上げ直線を向いた。しかし残り300メートル付近で急失速。鞍上の川田は下馬し、コースには黒い目張りの幕が張られた。異様な雰囲気にスタンドのファンもカメラを多数向け、報道フロアはざわめきに包まれた。レース後、中内田調教師は報道陣の問いかけに「安楽死です」とうつむきながら答えて競馬場をあとにした。

 同馬は父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ(父オールアメリカン)の血統で、22年阪神JFでG1初制覇。23年には牝馬3冠を達成し、ジャパンCも2着。24年はドバイ・シーマC3着、香港C2着など海外で健闘した。今年はドバイ・ターフ8着からの転戦。昨秋に続く香港遠征だった。

 レース中の故障で予後不良となったG1馬は、98年天皇賞・秋のサイレンススズカ(宝塚記念V)などの例がある。

スポーツ報知

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