巨人・阿部監督「泉口がナイスプレー...助かった」 接戦多い阪神戦は「凄く勉強になる」
2025年4月27日(日)18時55分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人2—1阪神(2025年4月27日 甲子園)
巨人の阿部慎之助監督(46)が今季対戦6試合目でようやく訪れた阪神戦初勝利に安どの表情を見せた。
カード初戦に敗れて68年ぶりの阪神戦開幕4戦4敗、第2戦も落として77年ぶりの5戦5敗。この日も敗れれば1リーグ時代の1937年秋以来88年ぶりの阪神戦開幕6戦6敗となるところだったが、不名誉な記録をようやく止めた。
まずは1勝。「そうですね、まずは1個やり返せただけなんで、まだこれから先長いですし、1つずつ返していこうかなと思います」とした阿部監督。
前日26日は2度追いつかれて2—2で迎えた8回に4番手右腕・田中瑛が4失点して敗戦。この日はその時に温存した大勢を8回に投入した。
すると、大勢は大山、前川から連続三振を奪うなどわずか8球で3者凡退。9回攻撃中にはベンチ前でキャッチボールして9回の続投に備えた。
だが、岸田の適時打で勝ち越すと、キャッチボールをやめてベンチへ。阿部監督は、同点のままなら「回またぎでね、いってくれるって言ってたんで。8球で終わったし、粋な計らいにしてくれたなと思って」と昨季まで守護神を務めていた大勢の気持ちを喜んだ。
2—1として迎えた9回は6番手としてマウンドに上がった新守護神・マルティネスが先頭の代打・木浪に右翼線二塁打され、代走に俊足の植田。犠打で1死三塁のピンチを迎えた。
だが、代打・渡辺の遊ゴロで前進守備の泉口が好守を見せてバックホームし、ヘッドスライディングした植田が本塁憤死。2死一塁となった場面で打席に迎えた近本をマルティネスが二ゴロに仕留めて試合終了となった。
「泉口がナイスプレーしてくれたんで、助かったと思います」と阿部監督。「ほんと、昨日ね、藤川監督も言ってたけど、ほんとこう、どっちに転がるか分かんないっていうゲームがやっぱ多いんで。うん、凄く勉強になるなと思いますね」と話していた。