【天皇賞・春・浅子の特注馬】近2走だけではない! ヘデントールは3走前の日本海Sが超A級の走り見せていた
2025年4月28日(月)11時20分 スポーツ報知
ヘデントール
◆第171回天皇賞・春・G1(5月4日、京都競馬場・芝3200メートル)
ヘデントール(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父ルーラーシップ)は2走前の菊花賞が2着、前走のダイヤモンドSでは4馬身差の圧勝。戦績をぱっと見るだけでポテンシャルの高さは一目瞭然だが、その片りんを見せていたと言えるのが3走前となる昨夏の日本海S(新潟・芝2200メートル)だった。
スタート直後に外へ寄れたが、向こう正面ではポジションを上げて3番手に。直線ではルメール騎手が後ろを振り返る余裕を見せて3馬身突き放した。分析すると見た目のインパクトだけでなく、中身も相当優秀なことが分かった。新潟競馬場が現在のコース形態へ大幅改修された01年夏以降、2200メートルで33秒6以下の上がりを使ったのは同馬を含めて12頭のみ(3歳馬に限れば3頭)。その中で3角3番手以内に絞ると3頭しか残らなかった。しかも同レースは極端なスローの瞬発力勝負ではなく、最初の1000メートル通過が61秒9。それで残り4ハロンを11秒9—11秒7—11秒3—11秒1の加速ラップでまとめていた。
3歳夏に見せた超A級のパフォーマンスと、その後の長距離での活躍。ここでG1ウィナーに輝く資格は十分とみている。(浅子 祐貴)