巨人 阪神戦今季6戦目で初白星 9回代打・岸田が執念V撃「何でもいいから前に飛ばそうと」

2025年4月28日(月)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人2—1阪神(2025年4月27日 甲子園)

 勝利に沸くベンチの脇を通って会見場に現れた巨人・阿部監督は、安堵(あんど)の表情を浮かべた。阪神戦今季6戦目で初白星。88年ぶりの阪神戦開幕6戦6敗を阻止した指揮官は「総力戦。向こうもうちも必死。ワンチャンスをつかむか、つかまないかの紙一重の勝負を毎回やっている」と一息ついた。

 粋な采配で勝利を引き寄せた。1—1の9回1死三塁。門脇の代打に岸田を送った。長野がまだ残っていた中で「試合に出たくてうずうずしていると思う」と起用理由を明かした。昨年はチーム最多の72試合で先発マスクも、今季は新加入した甲斐がここまで全試合スタメン。出場機会が減る中、準備を怠らない姿を見ていた。

 背番号27は守護神・岩崎から決勝の左前適時打。「ああいうところで代打に送り込んでもらえるのはうれしい。何でもいいから前に飛ばそうと」と執念で応えた。直前の8回から登板し3者凡退に抑えた大勢は、同点のままなら9回もまたぐつもりで準備。指揮官は「粋だなと」と心意気に感謝した。前日は同じ同点の8回に大勢を投げさせず勝ち越しを許していた。惜しげもなくセットアッパーを投入する策も実った。

 「一個やり返せただけ。まだこれから先が長い。一つずつ返して」。全員野球でつかんだ1勝に、阿部監督の思いが詰まっていた。(青森 正宣)

スポーツニッポン

「阪神」をもっと詳しく

「阪神」のニュース

「阪神」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ