ドジャース・大谷 パパ初打点!今季初1試合3長打で勝利に貢献「いいきっかけの一試合になれば」

2025年4月28日(月)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース8—4パイレーツ(2025年4月26日 ロサンゼルス)

 父は強し——。ドジャースの大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日)、パイレーツ戦で今季初の1試合3長打を含む3安打1打点の大暴れで勝利に貢献し、チームの連敗を3で止めた。産休制度の「父親リスト」から復帰後は調子を落としていたが、パパ初打点、初適時打、初長打、初マルチ安打、初盗塁など初物尽くしとなった。 

 試合後のヒーローインタビュー。ドジャーブルーのチームジャンパーを羽織った大谷は、穏やかな笑みを浮かべていた。「最近あまり打てていなかったので、いいきっかけの一試合になればいいかなと思う。また明日切り替えてこれよりいいパフォーマンスができるように頑張りたい」。パパになってから初めて勝利の立役者となり、心の底からホッとしているようだった。

 劣勢を打開した。先発の佐々木が1点を先制された直後の初回。右腕ケラーの内角スイーパーを右中間に運び二塁打とし、後続の適時二塁打で同点のホームを踏んだ。2—3の5回には右翼線へ三塁打を放ち再び追いつくきっかけをつくり、1点を勝ち越された直後の7回1死一塁では、左中間を割る同点二塁打で試合を振り出しに戻し、今季6盗塁目の三盗にも成功した。

 パパ初打点、初適時打、初長打、初3安打、初盗塁など枚挙にいとまがない活躍。打線も11安打、8得点の猛攻で連敗は3で止まり「チームの雰囲気は悪いことはないけど、勝ちがないと乗ってこない。そういう意味では全員が打って良い試合になった」と誇った。

 真美子夫人の出産に立ち会うため18日「父親リスト」に入り、19日に第1子となる長女誕生を報告。同リストから復帰後は前日まで16打数2安打の打率・125と苦しみ、デーブ・ロバーツ監督も「スイングがいつもより大きい」と指摘。愛娘ら家族に活躍を届けようと無意識に大振りになっていた。

 誕生直後に一度離れた愛娘と、本拠地に戻ってから再会した。家族水入らずの時間を過ごしパワーを充電。3長打と、5打席目の二直を含めてハードヒット(打球速度95マイル=約153キロ以上の打球)4本は両軍最多。体に巻き付くような大谷特有のしなりの利いたスイングを取り戻し、鋭い打球を連発した。

 父としてだけでなく、故郷岩手の後輩にあたる佐々木のことも気にかけている。「本当に安定している。欲しいところで三振が取れている。また次の試合に期待したいし、その試合で打てるように頑張りたい」。不振は脱した。難産となったパパ初アーチも、もう間もなくだ。(奥田 秀樹通信員)

スポーツニッポン

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