大谷翔平、昨季「ヘッドバンプ」していたマーリンズ監督と再会…「恩返し」の二盗成功
2025年4月29日(火)11時47分 読売新聞
昨季までドジャースの一塁コーチを務めたマーリンズのマッカロー監督(4月28日、ドジャースタジアムで)=帯津智昭撮影
【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は28日(日本時間29日)、昨季までドジャースの一塁コーチを務め、自身の59盗塁達成を支えてくれたマーリンズのマッカロー監督と再会した。
ドジャースはこの日から本拠地でマーリンズとの3連戦。初戦の試合前練習中、大谷がマッカロー氏に歩み寄った。軽く抱き合って再会を喜び、1分ほど会話を交わし、お互いに笑顔を見せていた。
大谷は移籍1年目だった昨季、マッカロー氏とともに投手の映像を見て投球モーションを分析するなど、盗塁を仕掛けるための準備を進めた。その成果もあり、自己最多を大幅に更新する59盗塁をマーク。メジャー史上初の「54本塁打、59盗塁」という偉業を達成した。一塁に出塁した際には、ヘルメットを軽く合わせる「ヘッドバンプ」のパフォーマンスをしていた間柄でもあった。
マッカロー氏はこの再会前、長女が誕生した大谷について、「メッセージを送ったよ。父親になる機会ほど素晴らしいものはないと思う。だから、彼が健康で、父親としての新たな人生を歩み始めることができることを、友人として心からうれしく思う」と話していた。
大谷は1番指名打者で出場。一回に右前打で出塁すると、相手ベンチで見つめるマッカロー氏の前で二盗を決めた。