大谷翔平に1安打3四球許したマーリンズ監督の恩師「昨年の方がいい気分」 4タコ宣言も無念の敗戦
2025年4月29日(火)16時21分 スポーツ報知
マーリンズ監督に就任した恩師のマッカロー氏と旧交を温めたドジャース・大谷翔平(カメラ・村山みち通信員)
◆米大リーグ ドジャース7x—6マーリンズ=延長10回=(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。2打数1安打3四球1盗塁と1番打者の役割を果たした。ド軍は1点を追う延長10回に途中出場のエドマンが2点適時打を放ち、逆転サヨナラ勝ちで3連勝。19勝10敗の貯金9とし、試合のなかったジャイアンツに並んでナ・リーグ西地区の首位に立った。
マ軍はマッカロー新監督が今季就任したが、同監督は昨季までドジャース一塁コーチで、大谷の前人未到の「50—50」を支えた恩師だ。試合前、大谷は敵軍の練習中に三塁ベンチから姿を現し、同監督の元に駆け寄った。その場で2分程度談笑し、最後はハグ。打撃練習を室内で実施する大谷がキャッチボール以外の理由でグラウンドに出てくることは異例の出来事で、信頼関係を表していた。
「翔平は4タコだ!」と意気込んでいたマッカロー監督は試合後、「彼は1本ヒットを打った。我々としてはダメージを最小限に抑え、試合を勝てる範囲に保とうとしたが、その点では比較的うまく対応できたと思う」。3四球を与えたが「我々は彼に対して正面から勝負を挑んだ。彼はゾーンを外した球には手を出さず、非常に良い選球眼を見せた。つまり我々はベストの投球で彼を抑えようとした」と説明。「昨年の方が今よりいい気分だった」と苦笑した。
試合開始の直前には大谷ら昨季までの同僚からワールドシリーズ制覇を記念したチャンピオンリングなどが贈られた。「とても特別な瞬間であった。多くの元同僚やスタッフ、選手たちが顔を見せてくれた。このような形でセレモニーを催してくれたことに心から感謝している。忘れられない出来事になった」とマッカロー監督は笑った。